武井咲『黒革の手帖』、悪女演技の評価に変化? 「清純派よりいい」「頑張りは伝わる」

武井咲『黒革の手帖』、悪女演技の評価に変化? 「清純派よりいい」「頑張りは伝わる」

『黒革の手帖』(テレビ朝日系)公式サイトより

 武井咲が主演するテレビ朝日系連続ドラマ『黒革の手帖』(木曜午後9時〜)第2話が7月27日に放送され、12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマーク。初回の11.7%から、0.6ポイントアップさせた。

 同作は1980年に単行本化された、松本清張による“不朽の名作”で、これまで、山本陽子(82年/同)、大谷直子(84年/TBS系)、浅野ゆう子(86年/テレビ朝日系)、米倉涼子(2004年/同)の主演で4度もドラマ化され、いずれも話題を呼んだ。

 今回、米倉が主演した05年7月のスペシャル版以来、12年ぶりのドラマ化となり、原作、ドラマファンの期待感は高かった。しかし、過去に主演を務めてきた4人の大物女優と比べると、まだ23歳の武井では、“力不足”の印象は拭えず、そのキャスティングに落胆する声が多かったのだ。

 同ドラマのストーリーは、派遣社員として銀行に勤務し、夜は銀座のクラブでアルバイトする主人公・原口元子が、違法な“借名口座”から1億8000万円を横領。借名口座のリストを記した“黒革の手帖”を盾に、銀行の支店長らと渡り合い、そのカネで銀座の一等地にクラブ「カルネ」をオープンさせ、夜の世界でのし上がっていくというもの。かなりの難役といわれているだけに、この役柄を武井がしっかり演じ切れるかどうか疑問符が付いていたのだ。

 ところが、フタを開けてみれば、高視聴率をキープ。しかも、初回より第2話でアップさせたことで、周囲の見方が変わりつつあるのも事実だ。

 ネット上での視聴者の反応は、「武井はまだこの役には早すぎるとは思うが、今までやったどの役よりハマってる。このドラマを機に、女優としての階段を駆け上がるのでは」「武井の悪女役は、今までの清純派の役よりずっといい」「武井の中の悪女的な魅力を引き出してくれるドラマを期待していたので、やっとその素質が見られてよかった」「山本陽子版にはまったく及ばないけど、意外に武井が頑張ってる」といった調子で、不安視されていた武井の演技を、意外にも評価する意見が増えてきている。

「23歳の武井では、銀座のママ役は厳しいのは事実。ですが、武井なりに奮闘しているのは認めざるを得ないでしょうね。でなければ、第2話で、初回より視聴率をアップさせることはできません。ただ、勘違いしてほしくないのは、あくまでも原作自体が面白いから高視聴率を上げているのです。武井より、この主人公にふさわしい女優が主演していたら、もっと高い数字が出ていると思います。現状では、作品の秀逸さで視聴者を引きつけているといってもいいでしょう」(テレビ誌関係者)

 テレ朝の木9ドラマは、同局にとっては看板枠。10月クールには、キラーコンテンツの米倉主演『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』シーズン5が控えている。米倉は武井と同じオスカー・プロモーションだけに、テレビ局関係者の間では、「武井が『黒革の手帖』主演の座をゲットできたのは、テレ朝が『ドクターX』続編をなんとしても実現させるためのバーター」との声もチラホラ聞こえてくる。

 仮にそうであったとしても、名作と出会った武井が、今回の難役で女優として一回り成長し、高視聴率で終えられたら、全てはうまくいく。これまで、数々のドラマで主演、ヒロインに起用されながらも、いずれも“低視聴率”に沈んできた武井にとっては、またとないチャンス。このまま最終回まで2ケタを維持できるかどうか、注視したい。
(田中七男)

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