浅野忠信、フジ木10『刑事ゆがみ』主演決定も……「どう考えても大爆死」のワケ

浅野忠信、フジ木10『刑事ゆがみ』主演決定も……「どう考えても大爆死」のワケ

『ロング・グッドバイ DVD-BOX』/ポニーキャニオン

 フジテレビ系「木10」ドラマの迷走が続いている。今クールの真木よう子主演『セシルのもくろみ』は初回で5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大爆死、以後、第2話は4.5%、第3話は4.8%、第4話は4.4%と3週連続で、打ち切り圏内といわれる“5%割れ”が続いている。

 同枠ドラマは、2015年1月期の真木主演『問題のあるレストラン』以来、今年4月期の桐谷美玲主演『人は見た目が100パーセント』まで、10クール連続で平均視聴率は1ケタ台。放送中の『セシルのもくろみ』も、さすがにここからの巻き返しは厳しそうなだけに、11クール連続1ケタ台が確実となった。

 フジ「木10」枠は、主に女性を主演に据えてきたが、この“負の連鎖”を断ち切るべく、10月期は、15年4月期の『医師たちの恋愛事情』(斎藤工主演)以来、10クールぶりに男性が主人公を務めることになり、浅野忠信に白羽の矢が立てられた。浅野が連ドラの主演に起用されるのは、14年4〜5月にオンエアされたNHKドラマ『ロング・グッドバイ』以来で、民放では初となる。

 浅野が主演を務める『刑事ゆがみ』の原作は、漫画雑誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の井浦秀夫氏の同名漫画。主人公は“犯罪者の心を読める天才偏屈刑事”弓神適当で、人の心の奥底に潜む闇を先入観ゼロで鋭く観察し、真実解明のためには違法捜査もいとわないという人物。コンビを組むのは、成績優秀でマジメ、強い正義感をもつ故に、偏屈な弓神に振り回されてしまう後輩刑事・羽生虎夫(神木隆之介)だ。

 脚本は、フジ月9ドラマ『ラヴソング』『突然ですが、明日結婚します』で連続爆死した倉光泰子氏、同じくフジ月9『好きな人がいること』の大北はるか氏、映画『るろうに剣心』シリーズの藤井清美氏の3人体制となり、いささか不安を覚えるメンバーだ。

「浅野は確かに知名度はあります。しかし、それは“映画スター”のイメージで、あまりドラマには出ないため、お茶の間の視聴者になじみがあるとは言い難い。今年1月期には木村拓哉主演の『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)に重要な役どころで出演しましたが、『ドラマ向きではない』『こんなに演技がヘタだったかな?』などとネット上で揶揄され、“ドラマ俳優”としては評価を下げてしまいました。知名度はあっても、映画を中心に活動してきた浅野が、数字を持っているとは思えませんし、かなり苦戦するのでは」(テレビ関係者)

 目先を変えるために、10クールぶりに男性主人公となり、内容的にも男性ウケを狙ったものになりそうなフジ「木10」ドラマだが、そもそもこの枠は、女性視聴者をターゲットにした作品が続いていたことから、男性視聴者があまりついていない可能性もある。映画界では揺るぎないポジションを確保してきた浅野が、初の民放連ドラ主演で、どこまで力を発揮できるのか。これまで、松嶋菜々子、篠原涼子、天海祐希ら多くの大物女優に赤っ恥をかかせてきた、大爆死の同枠だけに、大物映画俳優の浅野も“黒歴史”を作ってしまわないよう祈るばかりだ。
(田中七男)

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