フィギュア王者ネイサン・チェン、身悶えせずにはいられないジャニオタ的“萌え要素”

フィギュア王者ネイサン・チェン、身悶えせずにはいられないジャニオタ的“萌え要素”

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 以前から、「ジャニーズ系美少年」と言われ、ジャニオタに人気のあるフィギュアスケートの宇野昌磨選手。その人気ぶりは、宇野選手の画像をTwitterのアイコンにするようなジャニオタが多数いることからもよくわかる。

 確かに、小柄で童顔、色白美肌、まあるい「美ほっぺ」、パッチリキラキラの目をした愛らしいルックスに加え、高い身体能力や、真面目で努力家、負けず嫌い、素直で正直で「天然」風味なところなどは、ジャニオタの好みど真ん中だろう。

 さらに、いま、一部のジャニオタの心をざわつかせているスターがいる。それは、アメリカの19歳、フィギュアスケート世界王者のネイサン・チェン選手だ。「このところ」といっても、2017〜18年シーズンで「ISUグランプリファイナル」2連覇、17〜19年で「全米フィギュアスケート選手権」3連覇、さらに今年3月に開催された「世界フィギュアスケート選手権」では、18年に続いて2連覇を果たすなど、その実力は以前からよく知られるところ。

 また、アメリカの名門・イェール大学で統計学を専攻し、将来は医大への進学を視野に入れ、スケートと学業を両立させていることも広く知られている。

 多種類の4回転ジャンプを跳ぶ技術の高さや、体操経験による体幹の強さ・ジャンプの軸のブレなさ、バレエ仕込みの足のつま先から指先まで美しい動き、細かく音を刻んで踊るリズム感の良さなどは、素人が語れる類いのものじゃない。

 しかし、ネイサンには知れば知るほどハマらずにいられない「沼」要素がてんこもりなのだ。

好感度が高すぎるにもほどがある経歴

 胸筋・背筋のバランスの良さや均整の取れた体つきから、スラリとした長身に見えるが、実は166センチという小柄ぶりは、ジャニオタ的理想のジャストサイズ。パッチリキラキラの目でなく、涼し気な目と、スラッとした鼻筋は、ジャングルポケット・太田博久に似ているとも言われ、王道ジャニーズ系ではないが、嫌いな人のいない清潔感溢れる顔立ちではないだろうか。

 ちなみに、練習着説もささやかれるほどシンプルな衣装が多く(本人はテレビ番組で否定)、競技中にはよく衣装がめくれて腹チラするが、その筋肉のつき方はいやらしくなく、しなやかスベスベかつ知性的で、「マッチョ嫌い」が多いジャニオタ的にベストな美しさだ。

 しかも、小柄で19歳という若さからは想像がつかないほど、落ち着いた低音の美ボイスである。ジャニーズでは近年、デビュー組からJr.に至るまで、どういうわけかしゃがれ声や高い声のタイプが圧倒的に多いだけに、「低音イケボ」のレア感には一発で心を持っていかれてしまう。頭の回転が速すぎて聞き取れない早口の英語も、大きな特徴だが、宇野選手など、母国語が英語でない人と話すときには、ゆっくりしゃべってくれるという親切ぶりも良い。

 さらに、父親は広西医科大学を卒業した後、渡米して博士号を取得した医科学分野の研究員で医療技術企業等のオーナーだとか、母親は医療系通訳者だとか言われており、5人きょうだいの末っ子で3歳からスケートを始め、ピアノやギターも弾けるなどという経歴・属性も眩いばかり。

 さぞ裕福な家庭で育ったのかと思いきや、最初は姉のスケート靴をおさがりで使っており、成長によって靴の新調が必要になった際は買うお金がなく、将来有望なスケーターを支援するマイケル・ワイス財団から奨学金援助を受けて、靴を購入したというエピソードもある。ちなみに、今は大学の寮で6人部屋暮らし中。好感度が高すぎるにもほどがある。

 しかも、並外れた頭脳と身体能力に加え、福祉の心も強く、競技で来日した際には、移動の合間をぬって多忙な日程の中、国立成育医療研究センターの慰問なども行っている。

 こうくると、「あまりに完璧すぎて、ちょっとなぁ……」などと難癖つけたくなるのが、オタク心というもの。しかしながら、心憎いことに、世界王者で頭脳明晰なのに、どこかヌケているネイサン。大事な場面で上着のチャックがなかなか上げられなかったり、演技中に衣装がめくれあがりすぎて、手で必死に押さえながら高速の美しいスピンを見せたりと、ヌケどころも絶妙だ。

ジャニオタには考えられない、奇跡的な楽しみ

 性格もまた、非常に控えめでシャイで、エキシビション終了後などに各国の代表選手が集うときは、華やかな女子選手とではなく、野郎たちの中に紛れて目立たない場所にいることが多い。「世界フィギュアスケート国別対抗戦」のときなども、あまりに普通の佇まいであることから、一般学生が部活帰りに紛れ込んだくらいに見えることもある。

 宇野選手のキス・アンド・クライ(演技後に選手とコーチが得点発表を待つ場)のとき、自分がカメラに抜かれたシーンでは、「自分じゃなく、あっち(得点発表待ちの宇野選手)を映してあげて」と両手でジェスチャーしてみせ、その人格者ぶりがTwitterで大いに話題になった(過去にもこうした場面は何度か見られる)。

 また、国別対抗戦のときには、パリピ的な“陽キャラ”集団のアメリカのチームメイトたちに囲まれながら、合間に隅っこでPCを開いて勉強している姿が話題になった。まるで、有名進学校の運動部員が定期試験直前に部活の大会に参加しているような光景である。

 しかも、ジャニオタ的には考えられない、奇跡的な楽しみは、インスタグラムの投稿で動向をチェックできること。「39秒前には起きて、『いいね』してる!」などとリアルタイムに知ることができるだけでも、ソワソワが止まらない。にもかかわらず、ナルシストな面が皆無であるために、ファンが見たいのはご本人の姿だというのに、投稿するのは本人が一切写っていない大好物のラーメンやバスケ、ナイキのスニーカーなどばかり。ほとんど一般高校生の日常のようでもある。しかも、大きな大会で輝かしい成績をあげた直後に、小犬の動画に「いいね」をしていることなどを知ったときには、誰もが身悶えせずにいられないだろう。

 聡明で人格者で、アメリカ的な紳士さ、スマートさと、東洋人的奥ゆかしさ、遠慮深さ、シャイさと、ヌケ具合を併せ持つ王者、ネイサン・チェン。フィクションのキャラですら、これ以上に加えられるギャップ・萌え要素が見つけられない完璧ぶりなのだ。
(南山ヒロミ)

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