中村獅童、妻の妊娠が闘病の励みに 「何としても健康になって長生きしたい」

中村獅童、妻の妊娠が闘病の励みに 「何としても健康になって長生きしたい」

体調の回復を報告した中村獅童

 平成29年度 秋季公演「松竹大歌舞伎」制作発表が28日、東京都内で行われ、歌舞伎俳優の中村獅童が出席した。

 獅童は、5月18日に初期の肺腺がんであることを公表。5月末に手術を行い、退院後は自宅で療養を続けていた。

 獅童は「体調も順調に回復しておりまして、秋の巡業の公演を予定通りやらせていただくことになりました」と報告。同公演では初役で「いがみの権太」を演じるが「前からやりたかった役。(権太の)悪党でありながらどこか愛嬌(あいきょう)、人間味があるところを出していきたい」と意気込みを語った。

 リハビリの状況については「体力が非常に落ちたものですから、毎日、スポーツジムに行ってトレーニングをしている」と説明。「おかげさまで7、8割は戻ったと思う」と笑顔を見せた。妻・沙織さんのサポートにも感謝し「食べ物も無農薬の野菜だったりを(用意してくれる)。体にいいということで、にんじんジュースも毎日2リットル近く飲んでいる」と明かした。

 改めて「体調はいいんですよ」とアピールした獅童だが、「やはり手術しておりますから、しゃべるとどうしてもゴホゴホッとせきが出てしまって…。それもこの1週間でやっと収まった」と話し「『病気になってからの方が声も出てるし、体力もついたんじゃないの?』と言われるぐらい、今まで以上に元気に。お客さまに見ていただくわけですから完全復活したい」と言葉に力を込めた。

 療養中の約2カ月間は、自分についての記事もチェックしていたそうで「もっと悪い病気なんじゃないかと書いている週刊誌もあり、面白く読ませていただいた。冗談はさておき、役者は良いことも悪いことも全てが経験。日々どんなことを感じて生きていくかが表現につながる」と語った。

 さらに、妻の沙織さんが妊娠5カ月で安定期に入ったことも報告。「妊娠が分かったのが僕の病気が発覚する3日前ぐらい。良かった良かったと喜んでいる矢先に僕のがんが分かった」とまさかの事態に戸惑ったが、「妻が明るくいてくれたこと、新しい命を感じたことでたくさんの勇気をもらった。何としても健康になって長生きしたいと思った」と振り返った。

 子どもは12月の末に誕生する予定で、性別については「多分、妻は分かっている。僕は楽しみにしたいから、生まれるまで教えないでくれと言っている。元気で生まれてきたら言うことはない」と語り、ほほ笑んだ。

 盟友の市川海老蔵には、先日、歌舞伎座で会ったという。「面白いんですよ。楽屋に入ると、支度をしていた彼が鏡越しに『おー、おまえ、妊娠したか』と。『俺が妊娠するわけないだろ』って」とやり取りを明かし「僕のほうが六つぐらい年上なんだけどな」とボヤいて、笑わせた。

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