受信料1兆円も射程 「チコちゃん」人気に秘めたNHKの野望

『チコちゃん』NHKが受信料の徴収率アップ狙い制作か 25年度には受信料が1兆円も

記事まとめ

  • NHK『チコちゃんに叱られる!』が大人気、視聴者は20代と40代が突出している
  • 受信料の徴収率アップを狙って『チコちゃん』を制作したのは十分に考えられるという
  • 「この調子でいくと、25年度には受信料が1兆円に達します」と小田桐誠氏は語る

受信料1兆円も射程 「チコちゃん」人気に秘めたNHKの野望

受信料1兆円も射程 「チコちゃん」人気に秘めたNHKの野望

「ボーッと生きてんじゃねえよ!」NHKのHPから

おかっぱ頭の少女がキャラクターで「ボーっと生きてんじゃねえよ!」が決まり文句のNHK番組「チコちゃんに叱られる!」が大人気だが、手を叩いて喜んでいると痛い目に遭うことになりそうだ。

「NHK経営計画(2018―20年度)」によると、NHKは「公共放送」から「公共メディア」へ進化していこうとしている。「公共メディア」とは放送に加えてインターネットを駆使して、視聴者が情報を受け取る手段を多様化させること。つまり、テレビとネットの常時同時配信を狙っているようだ。その足がかりが、「チコちゃん」なのである。

「『チコちゃん』の視聴者は受信料の支払率が低い20代と40代が突出しています。その層をターゲットにした番組をつくり、受信料を徴収しやすい環境を整えようとしたのだといわれています」(テレビ局関係者)

 NHKは常時同時配信で将来的にネット受信料も徴収しようとしている。背景にはテレビの視聴習慣がない若者が増えて、テレビよりネットの“接触時間”が増加傾向にあるためだ。NHKは将来の受信料収入が減少するのではないかという危機感があるという。

 放送ジャーナリストの小田桐誠氏はこう言う。

「NHKが受信料の徴収率アップを狙って『チコちゃん』を制作したのは十分に考えられます。NHKは若者の受信料支払率を高めるために10年前から人気漫画を実写化したり、ジャニーズや若い役者、芸人を起用してきました。ことごとく空振りしてきたものの、今回ようやくヒットした形です。常時同時配信が始まるとネット受信料徴収も現実味を帯びてきます。若者に向けた番組をつくることにより、NHKを身近に感じてもらうことで、将来のネット受信料収入の確保をもくろんでいるのだと思います」

 17年度のNHK受信料収入は6914億円。4年連続で過去最高を更新し、同年に最高裁がNHK受信契約の義務規定を初めて「合憲」と判断したことも“追い風”となり、今後も増え続けるのは確実。そんなに稼いでどうするのか。

「この調子でいくと、25年度には受信料が1兆円に達します。一部の幹部の間ではすでに1兆円の使い道が議論されていて、デジタル化で疲弊している、民放のローカル局やラジオ局に分配する仕組みを考えているようです」(小田桐氏)

 NHKに「チコちゃん」は受信料の徴収率を上げるために制作しているのか聞いてみると、「幅広い世代をターゲットと捉えています。受信料の支払率は、年代別には把握していません」(担当者)と回答があった。

 ボーっとしていると、NHKの思いのままに、受信料を徴収されそうだ。

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