南キャン山里亮太 エネルギーの源泉は“理想の自分”への嫉妬

南海キャンディーズ山里亮太がTBS「ゴロウ・デラックス」出演 キングコングに嫉妬

記事まとめ

  • 南海キャンディーズの山里亮太がTBS「ゴロウ・デラックス」で一冊のノートを紹介した
  • NSC同期であるキングコングは山里に劣等感や挫折感を与えるのに十分な存在だったそう
  • 2004年にはしずちゃんを最大限生かし「M-1グランプリ」(テレビ朝日)の決勝に進出

南キャン山里亮太 エネルギーの源泉は“理想の自分”への嫉妬

南キャン山里亮太 エネルギーの源泉は“理想の自分”への嫉妬

南海キャンディーズの山里亮太(C)日刊ゲンダイ

コラム【今週グサッときた名言珍言】

「絶対に落としちゃいけないノートだと思います」(山里亮太/TBS「ゴロウ・デラックス」9月20日放送)

 南海キャンディーズの山里亮太(41)は番組で一冊のノートを開いた。そこには荒々しい字で「忘れるな!! 必ず復讐する!!」などとつづられている。そんなノートを見せながら言った言葉を今週は取り上げたい。あまりの筆圧に「ボールペン、シャーペンが悲鳴を上げてました」と。

 山里亮太は嫉妬と怒りでできている。まず最初にその対象になったのは、よしもとの養成所、NSCの同期であるキングコングだった。入学当初から際立ったスター性とお笑いセンスで頭角を現していた彼らは、山里に劣等感や挫折感を与えるのに十分な存在だった。

 講師に特別扱いされ、脚光を浴び続けるキングコングに、山里は嫉妬と怒りをぶつけるようにネタを書き続けた。次に山里に嫉妬の感情を芽生えさせたのは、他ならぬ相方のしずちゃんだった。

 しずちゃんはもともと、山里が“スカウト”してコンビを組んだ仲。自分の長所やしずちゃんの特長を分析し、自分ならこうして彼女の良さを引き出すことができるとノートに書き連ね、プレゼンし射止めたのだ。

 そして2004年、山里がしずちゃんのキャラクターを最大限生かした漫才を書き上げ、「M―1グランプリ」(テレビ朝日)の決勝に駒を進めた。それは強烈なインパクトだった。またたくまに南海キャンディーズは時代の寵児になった。

 だが、やはり世間の視線はわかりやすい、しずちゃんのキャラに集まった。彼女には映画出演のオファーも舞い込んだ。それに山里は嫉妬した。加えて、「私は私のペースでやる」とお笑い芸人としての努力を放棄したような彼女の態度に怒りを覚えた。

「いつでも捨てられる準備を」「相方が遊んでいる間にエピソードを作り、1人で発表する場を作る」などとノートにしたため(朝日新聞出版=山里亮太著「天才はあきらめた」18年7月6日発売)、それを実行していった。

 オードリーの若林と「たりないふたり」というコンビを結成した時のこと。漫才を披露した後、若林が満足げに舞台を降りると、山里は「あそこ、ごめん! もうちょっと間を取ったほうが良かったよね!」などと毎回のように反省の弁を口にしたのだという。たとえ99%の成功があったとしても1%のミスに注目し、それに苦悶し、反省し、格闘するのが山里だと若林は語る(同前)。

 そう、山里亮太の最も強大な敵で、最も怒りの対象になっているのは、自分自身なのだ。彼は“理想の自分”に常に嫉妬している。それこそが、彼のエネルギーの源泉で、だからこそ、山里は努力し続けられるのだ。
(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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