「たこやきレインボー」解体…逆境こそ好機のアーティスト戦略

「たこやきレインボー」解体…逆境こそ好機のアーティスト戦略

(たこやきレインボー公式ツイッターから)

5人組女性アイドルグループ「たこやきレインボー」から、メンバー全員が卒業する。18日の生配信ライブで発表され、5月9日に地元の大阪で開かれるフリーライブを最後に清井咲希(21)、堀くるみ(21)、根岸可蓮(20)、春名真依(20)、彩木咲良(19)はいったんソロに転身。充電期間を経て、現メンバーで新プロジェクトを立ち上げる予定だ。

「たこ虹」の愛称で親しまれる5人組は、スターダストプロモーションの女性アイドル・アーティストのセクション「STARDUST PLANET(略称スタプラ)」に所属。ももいろクローバーZ(ももクロ)を頂点に、私立恵比寿中学(エビ中)、名古屋発のTEAM SHACHI(しゃち)に次ぐ唯一の関西発ユニットで、今年はメジャーデビュー5周年だ。

 スタプラの女性アイドルは、悲運が目立つ。特に、エビ中。2015年には柏木ひなた(22)が突発性難聴、16年には小林歌穂(20)が軽度のバセドウ病を発症して休養。さらに17年2月には、松野莉奈が18歳で死去。昨年10月には安本彩花が悪性リンパ腫を公表(今年4月に寛解)。

 18年に、ももクロから有安杏果(26)、エビ中から廣田あいか(22)、しゃちから伊藤千由李(23)が相次いで脱退もあった。エンタメライターの伊藤雅奈子氏は「スタプラは逆境をチャンスに変えるのが得意」とこう続ける。

「アイドルにとって加齢は永遠の課題。スタプラの場合はメンバーが減ったタイミングでその先の音楽性を見つめ直し、名物マネジャーも含めてスタッフを一部刷新。アイドルから息の長いアーティストへ脱皮させるのです」

 エビ中の場合は、今年の元日に新メンバーオーディションを発表、5月5日に最終審査が行われる。「チームしゃちほこ」から改称したしゃちは、覆面の6人組ホーン隊「ブラス民」をライブパフォーマンスに加えて、総合スキルを高めた。エビ中の妹分だった「桜エビ〜ず」は「ukka」に、「ときめき?宣伝部」は「超ときめき?宣伝部」に名を改めている。

 そんなスタプラで頭角を現したのが、俳優の北村匠海(23)率いるダンスロックバンド「DISH//」。アコースティックアレンジした楽曲「猫」は、1カ月足らずで総再生回数1000万回を突破。一発撮りパフォーマンスのYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」では、社会現象となったテレビアニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」を抜いて1位に輝き、昨年の「第62回日本レコード大賞」で優秀作品賞を受賞した。

 DISH//は2011年に結成され、2年後にメジャーデビュー。15年からはコンスタントに日本武道館でライブを行ってきたが、18年にラップ&ベース担当の小林龍二が脱退・退所。新体制になってからも攻めの姿勢を崩さず、昨年の「猫」で大ブレークしている。

 メンバー脱退をビジネスチャンスととらえて市場拡大させるこスターダストのアーティストグループ。たこ虹も大きく変身しそうだ。

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