大学時代は理論派だった ハナコ岡部の先輩の「難しい笑い」【今週グサッときた名言珍言】

大学時代は理論派だった ハナコ岡部の先輩の「難しい笑い」【今週グサッときた名言珍言】

ひょっこりはん(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「すごい的確なアドバイスしてくれる宮下さんっていう先輩がいたんですけど、その宮下さんが、後の『ひょっこりはん』です」(岡部大/テレビ朝日「アメトーーク!」6月10日放送)

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 近年、大学お笑いサークル出身の芸人の活躍が目覚ましい。「M―1グランプリ」(テレビ朝日)前回王者のマヂカルラブリー村上も、前々回王者のミルクボーイも大学お笑い出身である。その中でも、最も勢いのあるサークルのひとつが早大「お笑い工房LUDO」だ。

 1998年に設立されたこのサークルは、2017年「キングオブコント」(TBS)準優勝のにゃんこスターのアンゴラ村長や、同18年優勝のハナコの岡部、ピン芸でブームを巻き起こした、ひょっこりはんらを筆頭に多くのプロ芸人を輩出している。そのひとりである岡部大(32)が大学時代を振り返った言葉を今週は取り上げたい。

「俺らお笑いサークルなんやけど、入ってみない?」

 正統派漫才コンビ「エガラモガラ」として大学お笑いの大会に出ていた岡部に、ひょっこりはんこと宮下聡(34)が声をかけたことから2人の関係は始まった(日本テレビ「黄色いサンパチ」21年3月25日)。

 宮下に誘われるまま、岡部は2年生の時にLUDOに入会。従って学年は同じだが、サークルとしては1期上という関係だ。年齢も宮下は2浪しており、2歳年上。岡部は宮下を「やしたさん」と呼ぶ。そんな“先輩”は「エニグマ」という漫才コンビで活動していた。

 理論派でキレキレのツッコミ。やがて宮下はサークルの幹事長になった。「サークルを率いていかなアカンって」と回想する彼に「自覚スゴいんだよなぁ」と笑う岡部。宮下に「堅苦しかった?」と聞かれ、「びっくりでしたもん。こんなに真面目にやるんだ、お笑いサークルをって」(同前)と岡部が言うほど“真剣”にお笑いに取り組んでいたのだ。

 家も近く、自宅よりも宮下の家の思い出の方が多いほど、岡部は一緒に過ごしていた。その宮下がいつしか「ひょっこりはん」になったとの噂を聞いて驚いた。「まさか……。ねぇ、ねぇ?(笑い)」(同前)と。

 冒頭の番組でも「トガればトガるほど、大学お笑いではウケるんですけど、そこが沼」と語った岡部。早めにそうした経験をして、それが「沼」であることに気づき、プロとしての大衆性を自然と身に付けていったのだろう。

 2人は15年放送の「笑けずり」(NHK・BSプレミアム)の合宿に参加。宮下はお笑いコンビ・ダイキリとして「漫才編」に、岡部はハナコとして「コント編」に出演した。その合同ライブが開催された際、既にコンビを解散していた宮下は「ひょっこりはん」としての岡部との“初対面”を果たす。が、大事な音響が鳴らないトラブル。それを見た岡部は思った。

「難しいお笑いをやってるなって(笑い)」(「黄色いサンパチ」=前出)

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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