松坂桃李は映画4本にドラマ2本のフル回転…それでも飽きを感じさせない唯一無二の「存在感」

松坂桃李は映画4本にドラマ2本のフル回転…それでも飽きを感じさせない唯一無二の「存在感」

松坂桃李(C)日刊ゲンダイ

 現在公開中の映画「孤狼の血 LEVEL2」は、2018年に公開され、第42回日本アカデミー賞など多くの映画賞を受賞した「孤狼の血」の続編だ。松坂桃李(32)主演のバイオレンス作品で、8月20日の公開初日から1カ月以上経ったが、いまだ興行成績は10位以内をキープ。松坂は裏社会を治めるコワモテ刑事を演じている。

「松坂の敵役である鈴木亮平の振り切った狂気の演技ばかりが話題になっていますが、松坂も負けず劣らず、かなりキレた演技を披露しています。獲物を狙うような飢えた目だったり、虚脱感を全身にまとう冷め切った冷徹さだったりと、病的な感じがするのはむしろ松坂の方。鈴木が終始、狂気なのに対し、松坂は2時間の中でいろんな顔を見せてくれるといった感じでしょうか。これまで幾度となくスクリーンやテレビ画面で見ているのに、毎回、新しい松坂を見せてくれることに驚かされます」(芸能ライター・弘世一紀氏)

■最新作「空白」では気の弱いスーパーの店長役

 そんな松坂の次なる出演作が9月23日に公開された。古田新太(55)主演の映画「空白」だ。物語はスーパーで万引を疑われた少女が店長に追いかけられた末に車にひかれて死んでしまう。その父親が、娘の無実を証明するために店長や関係する人物を追い詰めていくというストーリー。松坂は、少女を死に追いやってしまった気の弱いスーパーの店長を演じている。今なら“血に飢えた肉食獣”と正反対の“狩りに怯える草食獣”の松坂を同時に見ることができる。

 それにしても、今年に入ってからの松坂の活躍は凄まじい。2月に公開された映画「あの頃。」では、ハロプロアイドルにのめり込んでいくヤボったい青年を演じ、5月公開の「いのちの停車場」では、実直な若き医師を演じた。テレビも「今ここにある危機とぼくの好感度について」(NHK総合)と、「あのときキスしておけば」(テレビ朝日系)の2本のドラマを同時期に主演で掛け持ちした。しかも、バラエティー番組では“素”の部分がかなり“ポンコツ”であることを包み隠さず明かす。

「松坂さんは今年これだけ出まくっているのに既視感が全くないからすごい。画面に登場するたびに違う人物になっていて、その人物すべてが魅力的だというのが他の俳優さんにはない唯一無二の才能だと思います。彼の引き出しは無限大ですよ」(ドラマ制作関係者)

 当時29歳だった松坂はネットマガジンのインタビュー記事で、30代での活動について、このように語っていた。

「映画の現場が好きなのでそこを中心に、だけど偏りすぎず、テレビや映画や舞台と幅広くやりたいです。レーダーチャートをバランス良く広げていくというか。その過程で家族ができたら最高だなと思います」(「明治安田生命/ライフフィールドマガジン」18年6月配信)

 松坂にとって今の活動が決して偶然でなく、思い描いていた通りだということがこの言葉から分かる。昨年末に結婚した戸田恵梨香(33)の存在が大きな原動力になっていることも間違いなさそうだ。

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