サックスを独学で習得!スマホのサイトが僕の先生です(増位山太志郎)

サックスを独学で習得!スマホのサイトが僕の先生です(増位山太志郎)

スマホのサイトを参考にサックスを練習(提供写真)

【増位山太志郎 多芸多趣味は老い知らず】

 サックスは高い音から低い音までソプラノ、アルト、テナー、バリトンとかいくつか種類があります。

 日本人のテナーサックス奏者として有名な松本英彦さんが使っているのはフランスのメーカー、セルマーのマーク7だと思います。でも、日本人の約90%はアルトにせよテナーにせよ、セルマーのマーク6じゃないかな。僕が使っているのもマーク6です。

 それまでマーク7とか、キャノンボールやヤナギサワ、ヤマハのサックスを吹いていたけど、僕にとってセルマーのマーク6は全然違いました。目からうろこの気分でした。音が甘くてしっとりしている。柔らかい息でも高音が出るんです。演歌のレコーディングではアルトでもテナーでも、ほとんどがマーク6。演歌、歌謡曲はセルマーのテナーのマーク6だと哀愁が出ますね。

 日本のメーカーはセルマーのマーク6を目指して一生懸命研究しているけど、セルマーの音はなかなか出ないみたいですね。

 マーク6は通販で買いました。注文したら、翌日か翌々日には届いたのかな。便利な世の中になりました。通販だけど、当たりました!

 どうやって覚えたのか聞かれるけど、僕はだれにも習っていません。参考にしているのはスマホのサックスのサイト。スマホが僕の先生です。

 最初は用語すらまったくわかりませんでした。それでも、参考にしながらやっていたら少しずつ音が出るようになって、それからはもう夢中になりましたね。音が出ると鳥肌が立ちますよ。何回も繰り返し繰り返しやるとできるようになるものです。みなさんもやろうと思えばできます。

 練習を始めたら幼なじみの2軒隣のお姉さんにカミさんが「最近、豆腐屋さんが来てる?」と聞かれたそうです。僕が吹くとプーピーって音がするから(笑い)。

 それでこれは近所に迷惑だなと思って、防音をしました。娘の旦那が建築関係の仕事をしていて2、3時間でやってくれた。サッシの内側にサッシをつけて、箱みたいな感じになって外の音がまったく聞こえなくなった。

 本格的にテナーを始めたのは今年に入ってからだけど、それからは練習する時は気兼ねなく、我を忘れて4、5時間やってます。アッという間ですよ。相撲でも同じくらい練習していたら、横綱になれたんじゃないかななんて思ったり(笑い)。

■手先を動かすのは中高年の健康にもいい

 機会があったら、お披露目の演奏会でもやったらと言われることもありますが、サックスは自己満足でやっているから考えてません。ただ、テナーをやる前に、アルトサックスで一度だけ、テレビで「雪が降る」を吹いたことがあります。

「BS日本のうた」でサックスを吹いている近藤淳さんという方がいて、その方のYouTubeをよく見ていました。それで収録の音合わせの合間に「見てますよ。この間、セルマー買ったよ」と近藤さんに声をかけたんです。そうしたら「ぜひ増位山さんの曲をやりましょう」ということになって、ソプラノとアルトとテナーで「そんな女のひとりごと」を吹いてくれました。うれしかったですね。

 手先を動かすのは健康にもいいから、興味がある中高年の方は、今からでも始めてみてください。=つづく

(増位山太志郎/元大相撲力士 聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)

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