ミレニアムの年末特番で勃発した“めちゃイケ”vs“電波少年”

“めちゃ×2イケてるッ!”vs“電波少年” ミレニアム年末特番でお台場激突の危機か

記事まとめ

  • ミレニアムの年末特番で岡村隆史が「めちゃ×2イケてるッ!」でフルマラソンを完走
  • 『電波少年』で旅をしていたチューヤン氏と真中瞳がお台場にゴールする企画もあった
  • 結局フジテレビに怒られた電波少年は、お台場ではなく汐留にゴールインしたという

ミレニアムの年末特番で勃発した“めちゃイケ”vs“電波少年”

ミレニアムの年末特番で勃発した“めちゃイケ”vs“電波少年”

ナインティナインの岡村(右)と矢部(C)日刊ゲンダイ

【平成バラエティー史】

「めちゃ×2イケてるッ!」(1996〜2018年・フジテレビ)

 ◇  ◇  ◇

 事件はミレニアムの年末特番で起きた。

「大晦日に岡村さんがお台場で5キロのマラソンを走るという“オファー”がありました。しかし、予定されていた5キロを過ぎても岡村さんは止まらず、そのまま走り続け、42.195キロのフルマラソンを完走してしまったのです。途中、ネコよけの水を飲んで水分を補給したり、うっかりゴールと勘違いして武道館に行ったり、という笑いを挟みながら、お台場まで帰ってきました」

 これは「めちゃイケ」の話だ。

「実は、その同じ大晦日のお台場に、もうひとつ何かやらかしそうな番組が蠢いていました。『電波少年』です。『80日間世界一周』という企画で、旅をしていたチューヤンと真中瞳さんが、お台場フジテレビにゴールをするというのです」

 電波少年がお台場をゴール設定したのは、視聴者からの希望。

「“この旅企画のゴールを自宅にしたい、という人はハガキでご応募ください!”と希望者を募っていました。もちろん、たくさんのハガキが電波少年に届いたのですが、松本明子が引き当てたハガキには『日枝久』と書かれていました。つまりフジテレビ社長の日枝久さんです。んなわけがないのですが(笑い)」

 日枝さんの希望でフジテレビV4スタジオにチューヤンたちがゴールするというのである。

「ほんまにメチャクチャなことを考えつくものですね。これは、えらいことになった、めちゃイケと電波少年が激突してしまう! と思いました」

 岡村がフルマラソンを走ろうとしている最中に、チューヤンたちがフジテレビにゴールインするというのだ。

「せっかくの大晦日の企画を潰されてたまるか!と大げんかになるところですよね。一方私は、そのことを大晦日のギリギリまで知りませんでした。電波少年の突入は知っていましたが、岡村さんのマラソンは原稿を読むまで知らなかったからです」

“岡村さんがマラソンを走る!”、その原稿を読んだ瞬間、背筋に冷たいものが走ったそうだ。

「これはヤバイことになったと思いました。電波少年のお台場突入を知ってはいてもそれをフジテレビに言うわけにはいかないでしょ。言ってしまうとアポなし企画が台無しになってしまいますし……。しかし、言わずにいたら生放送で激突します。さあ大変だと思いましたね」

 そうこうしているうちにマラソンがスタートした。

「警備から電波少年が乱入しようとしているという情報が入りまして、案の定お台場では『ふざけるな、大晦日の企画を潰しに来たのか』と怒り心頭、怒号が飛び交いました。『うちがマラソンやるのを邪魔しに来たのか? 誰だ日テレに岡村のマラソンをバラしたヤツは!』」

 両番組を担当しているのは木村さんただ一人。気まずい雰囲気が流れた。

「幸い原稿を読んだ時間から、バラしたのは私ではないことはすぐにわかってもらえたので疑われませんでしたが、電波少年がフジテレビにゴールを設定する無謀な計画を私は知っていました。しかしフジテレビにそんなこと話せないですよね」

 逆に「よく黙ってられましたね。口が堅いんですね」と褒められ、複雑な気持ちになったそうだ。

 結局フジテレビに怒られた電波少年は、お台場ではなく汐留にゴールインした。

 (取材・文=稲川美穂子)

▽きむら・きょうや 1965年生まれ、福岡県出身。ナレーター、ラジオDJ。「進め!電波少年」「めちゃ×2イケてるッ!」「どっちの料理ショー」「クイズ$ミリオネア」など数々のヒット番組のナレーションを担当。

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