ツイッター利用数4500万が与える芸能界への“炎上的”影響力

ツイッター利用数4500万が与える芸能界への“炎上的”影響力

佐藤浩市(C)日刊ゲンダイ

佐藤浩市がネット上で話題になっている。発端は新作映画で演じた総理大臣役を「ストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまう設定にしてもらった」とインタビューで答えたことのようだ。

 数年前なら問題視されることでもなかっただろうが、総理を揶揄したと受け取れるとしてその一部分が取り上げられ、著名人がツイッターなどで批判、またたく間に拡散され、「右だ」「左だ」「佐藤浩市は三流役者だ」「いや一流だ」と批判や擁護がネット上にあふれた。ツイッターやネットに無関心な人にとっては何の騒ぎやらだが。

 ポイントは“炎上”状態にしてしまうツイッター人口の多さ。近年の調査では世界的には圧倒的にフェイスブック(FB)のユーザーが多いが、日本では通話機能のあるLINEを除けば、FB(2800万人)やインスタを抑えてツイッターがもっとも多く、4500万人。

 気になるのは数年前の別の調査では日本のツイッターは75%が匿名ということ。この数字がリアルなら4人に3人が匿名となる。それに年齢や立場を記していても《電車でとなりに座ってるオジさんが汗臭くてキモイ》とツイートしている女子高生が実は中年サラリーマンだったりする場合もなくはない。

 この影響は芸能界には甚大。アイドルから俳優まで確証が曖昧でも誹謗中傷され、コンプライアンスで活動が縮小の憂き目に。芸能人は「ツイッター法」でも成立させてほしいのが本音か。そうでもならないと、干されるタレントやお蔵入り作品が増える。

 得をするのはトランプ大統領や一般ユーザーのツイートまでネタにして手軽に数字を稼ぐワイドショーだけか。

(作家・松野大介)

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