“ハヤシライス不倫”千原せいじが見せた本音とリカバリー力

“ハヤシライス不倫”千原せいじが見せた本音とリカバリー力

最低限はクリア?(C)日刊ゲンダイ

城下尊之【芸能界仕事術】

 お笑い芸人の千原せいじ(49)が不倫を週刊文春にキャッチされ、名古屋の高級ホテルに宿泊したことや、お相手の女性とコンビニへ行き、アイスを“アーン”と食べさせてもらっているところなどを報じられた。

 さらに文春記者に直撃取材され、新幹線で移動中の間、品川から静岡まで話し続けたという。

「奥さん愛してますよ。でも、カレーライスばかりじゃなくてハヤシライスも……」

「また怒られるで。女性を食べ物にたとえて」

 こうしたやりとりから、見出しには「ハヤシライス不倫」と書かれた。だが、僕はせいじが記者を相手に話し続けたところが、さすが芸人だと思う。とにかく笑わせ続けよう、楽しませようという気持ちが全身に染み付いているのだろう。記事になっても、どうせなら面白くしてほしいわけだ。

 この不倫疑惑が報じられた後、せいじはテレビ番組で「(夫人から)家で文春の記事を全文、音読させられた」と頭が上がらない様子を明かしていた。せいじの弟の千原ジュニアも夫人と子供と一緒にコンビニに行き、アイスを食べさせてもらうシーンを写真に撮って、せいじに送りつけたなどと話している。兄夫婦の仲は一応、大丈夫と言っているようなものだ。

 不倫そのものは問題だろうが、基本的には相手の女性と自分の家庭の問題であり、その部分は最低限クリアしたといっていいだろう。

 そういえば、不倫を報じられた米米CLUBの石井竜也も、その直後に夫人と手つなぎで報道陣の前に現れ、「本当に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。公式サイトでの謝罪の言葉は「天国の父」にまで及んだ。三遊亭円楽も謎かけで、「今回の不倫騒動とかけまして、東京湾を出て行った船と解く。その心は、航海(後悔)の真っ最中」と返答。また、宮迫博之は、不倫疑惑が潔白なのかどうかを尋ねられると、「オフホワイトです」と返答して見せている。

 要するに、不倫しても逃げずにマスコミに対応し、そのやり方次第ではイメージの悪化を最小限に食い止め、仕事をそのまま継続させる“手”があるということだ。反省していることを表現しながらも、そこに“シャレ”の部分を織り交ぜると、世間はなんとなく流れていくもの。テレビのトーク番組でも「自虐的モード」で話しておけば、一時的にはあちこちでイジられても、時とともに話題は消えていく。

 もちろん、当事者のタレント自身が、普段から“本音”で話をしていると見られていることが前提になるのだが、過去の失敗例から教訓を得て、ユーモアで切り返す謝罪というのがマニュアル化してきているようにも思える。事実関係では本当のことを伝えながら、家族とは関係修復したことを伝える。ウソで固めようとすれば、世間も芸能マスコミも逆に追及の手を緩めない。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

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