モノマネタレント古賀シュウさん 貯金切り崩しキャバ通いの過去

モノマネタレント古賀シュウさん 貯金切り崩しキャバ通いの過去

モノマネタレントの古賀シュウさん(C)日刊ゲンダイ

【役者・芸人「貧乏物語」】

 34歳にして脱サラしてモノマネを始め、タレントに転身した古賀シュウさん(51)。芸人を目指して上京したのに一人でキャバクラ通い。モノマネを始めてもキャバクラでチップをもらっていた?

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 千葉の体育大学に通っていたので、体育の教師を目指してはいたんですけど、そんなに勉強をしてなかったので、卒業後は地元の愛知に戻って保険の営業マンになりました。

 30歳で結婚。でも、1年半しかもたなかった。離婚した時期は保険の成績を上げるのが難しい時代になってきたし、離婚と仕事の頭打ちでへこんでました。

「思い切ったことをしよう!」と思い、2001年、34歳で芸人になるため上京したんです。

 愛知から越した初日に大学時代に知り合いになっていたコージー冨田さんが「上京のお祝い」で焼き肉屋に連れていってくれて。コージーさんは当時、タモリさんのマネで大ブレーク中。

「この世界はバカになった方がいいんだよ。古賀くんはまじめだからもっとバカにならなきゃ」

 そう言われたことを今も覚えてます。

 事務所に入ると先輩には僕より年下が多くて。1回り下もいる。34歳の脱サラ芸人なので、周りが扱いに困っていたみたい。芸人から飲みにも誘われないし、東京に友達もいないし、煮詰まって、営業マン時代の貯金を取り崩してキャバクラ通い。気がついたら、同伴もしていた。女の子に「仕事は何をやってるの?」と聞かれ、「小さな会社を経営してる」とヘンな嘘ついて(笑い)。「オレ、芸人やりに東京来たのに何やってんだ?」と。

 貯金もなくなり、新宿のショーパブ「キサラ」のオーディションを受けて、出るようになりました。東京にはおもしろくて自分のネタを持っている芸人が多い。僕はだれもがやる武田鉄矢や桑田佳祐はやるけど、自分だけのネタがなかった。ただ、モノマネ芸人と飲んだ時、「近鉄の中村ノリ(紀洋)に似てるんじゃない?」「メガネかければ、なぎら健壱に似てる」とか言われて。今まで顔マネを意識してなかったけど、すぐに金髪に染めて中村ノリのネタができ上がった。テレビで中村ノリを見て「もっとこうした方がいいなぁ」と研究もして。

■とんねるずの番組に出てから生活は上向き

 モノマネの先輩の葉月パルさんのショーパブには08年から出てました。その店には芋洗坂係長さん、ミラクルひかるさんとかいっぱい出てて。

 とんねるずさんの番組企画の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に出られるようになると、それまでカツカツだった生活がようやく普通になり、外で飲んでると「古賀さんですね?」と声をかけてもらえるようになりました。

 飲み屋で声をかけてくれる男性って、女の子がいる店に連れてってくれるんですよ。

 そういう店で「ちょっとモノマネやってよ」と言われるとごちそうになってる手前、カラオケでワンコーラス、歌マネメドレーをやる。すると「少ないけど、取っておいてよ」とチップくれるんです。

 他のお客さんも「おもしろかった! 取っておいてよ」とくれることもある。1万、2万が何人かだと5万円くらいになる日も。それで生活が助かったところはありますね。

 モノマネ番組にずっと出させてもらえるようになってからは、そんなことはしてませんけど。

 去年は安田顕さん主演の「愛しのアイリーン」で初めて映画に出させてもらえました。今年はモノマネとそれ以外の仕事も増えたらいいと思ってます。

(聞き手=松野大介)

▽こが・しゅう 1967年10月、愛知県出身。34歳でサラリーマンから芸人に転身。モノマネ番組を中心にテレビ、イベントなどで活躍。「ものまねグランプリ」(日本テレビ系)など出演。

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