渡辺直美に鈴木紗理奈 お笑い発“ボーダーレス女優”躍進の理由

渡辺直美に鈴木紗理奈 お笑い発“ボーダーレス女優”躍進の理由

左から時計回りに鈴木紗理奈、渡辺直美、近藤春菜、イモトアヤコ(C)日刊ゲンダイ

 本人いわく、20代の時に選ばれた「『ごきげんよう』の上半期でいちばん面白かった話以来のトロフィー」だそう。マドリード国際映画祭で最優秀外国映画主演女優賞を受賞した鈴木紗理奈(40)が19日、報告会見を開催。10年以上芝居から遠ざかっていたが「情熱を注ぎ、監督の言うことを一生懸命聞いてやった結果」とすこぶる謙虚に喜びを語った。

 受賞作「キセキの葉書」(ジャッキー・ウー監督、8月19日から関西先行上映、11月4日から順次全国公開)では、兵庫・西宮を舞台に脳性まひの娘と認知症の母親を抱えた主婦という難役に挑んだ。

 普段はバラエティータレントとして笑いを取り、はたまたレゲエ歌手として韻を踏む紗理奈。演技とはほぼ無縁の世界に身を置く彼女が起用されたのは、「ネーティブな関西弁が話せて、ウエットな作品性とは真逆なタイプ」(新田博邦エグゼクティブプロデューサー)だからという。

 ある意味、大博打のキャスティングが功を奏し、世界的な評価につながったわけだが、ここ最近、紗理奈に限らずバラエティー組の女優進出が目覚ましい。

■いまや主要キャストに

 イモトアヤコ(31)、近藤春菜(34)、友近(43)、ブルゾンちえみ(26)などなど……いずれも端役を通り越し、主要キャストとして名を連ねている。夏クールのドラマでも渡辺直美(29)が「カンナさーん!」(TBS系)で主演を張っている。台頭する理由はなぜか。コラムニストの桧山珠美氏は、「ボーダーレスがひとつの鍵」とこう続ける。

「お笑いタレントや役者が情報番組の司会やコメンテーターを務める時代。同じように芝居の世界でも肩書の垣根を越え、ボーダーレスになりつつある。彼女らを起用する制作側の狙いは演技力より話題性や存在感。演技の世界は女優や俳優、あるいはジャニーズといった事務所枠のタレントらお決まりの面々でキャスティングすることが多く、演者も見る側も閉塞感を抱きやすい。そこに異分子を投入することで起こる違和感や化学反応を期待しているのではないか」

 パワフルなボーダーレス女優たちは、なれ合いの世界に風穴をあけることができるか。

関連記事(外部サイト)