「たけし城」後日談 井手らっきょが目を付けた人妻の運命【ダンカンの笑撃回顧録 #11】

「たけし城」後日談 井手らっきょが目を付けた人妻の運命【ダンカンの笑撃回顧録 #11】

モテモテ(!?)だったらっきょ(央)(提供写真)

【ダンカンの笑撃回顧録】#11

 クルクルクルクル……カタン!! 俺の人生ルーレットが止まった。

 おお、あそこにそびえ立つのはたけし城ではないか。ということは時代は1980年代後半ということになる。

 一般参加者がいくつもの難関である体力ゲームを突破して、最後は城主である殿(たけしさん)を倒せば、賞金100万円というバラエティー色は濃いけど、その後のTBSの名物番組「SASUKE」などの原点となった番組である。

 正式名称は「痛快なりゆき番組」(86年5月2日〜89年4月14日)である。この番組のスゴさを物語るエピソードとしては出場参加者が1000人近くいたり(俺は番組の構成作家をやっていたのでその面接もやり、クタクタになったのだった)、さらに世界のテレビ局で放送され、現在でも見られている「ロングヒットワールド番組」というのがある。

 さっ、そのたけし城の中でもとりわけ人気があったのが親子大会であった。親子2人がペアを組んで立ち向かう、笑いあり涙ありのシーンがお茶の間をほほ笑ましくしたのだろう。

 その平和な親子大会で小学校3年生くらいの男の子と参加してきた30代後半の母親を獣のように狙う不届き者が出現したのだ。その男こそ、我らがたけし軍団の「歩く生殖器」、またの名を「〇ンコマン」と呼ばれていたツルツル頭の井手らっきょであった。

 収録終了後、普段は都内まで軍団一同、ロケバスで帰るのが通常であったが、「オレ、ちょっと用事があるのでここで」と単独行動に出たのだった。

 いぶかしがる軍団と別れ、らっきょが向かった先はなんと、先ほど、たけし城で見かけたあの母子の自宅であった。すでにらっきょは連絡先を聞き、収録後、自宅を訪問する約束を取りつけていたのだから恐れ入る。途中、お土産のカステラを買ったことから、後に「カステラマン」と呼ばれることもあった。

 訪ねる方も訪ねる方だが、招く方も招く方でたまたまその日は、ご主人が出張とかだったらしく、まんまとらっきょの誘惑のクモの巣に、完全に捕まってしまったらしい……。

 ところが、らっきょとエロ奥さんの前に恐るべき敵が登場しようとは想定外であったろう。子供が突然、らっきょが自分の家に来たことによりハイテンションMAXになり、夜がふけても寝る気配がないのだった。

 そりゃ、毎日のようにテレビで見ているタレントが目の前にいたら、興奮するでしょう! しかも、らっきょはツルツル頭なので、子供たちに好かれるキャラクターであったのである。

 どうにか寝かせつけようと西城秀樹、森進一から始まり、必死に芸人生活すべてのネタをやり尽くし、夜の行為をするよりヘトヘトになり、カメラの回っていない「お宅訪問」を終え、スゴスゴと帰路についたそうである。

 おバカでしょう!!

(ダンカン/お笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家)

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