KuToo運動でも失敗しない 「ドクターX」大門未知子のハイヒール

KuToo運動でも失敗しない 「ドクターX」大門未知子のハイヒール

きれいなおみ足で…(C)日刊ゲンダイ

【テレビが10倍面白くなるコラム】

 2年ぶりのテレビ朝日系「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(木曜午後9時)は、視聴率20%前後のダントツ人気で、早くも今年の最高視聴率ドラマに決まりだが、このシーズン6でひとつ注目されていたことがある。大門未知子のハイヒールだ。

 このドラマ、病院の中をカツンカツンと高い靴音を立てて闊歩する医者などいるかという突っ込みは承知で、米倉涼子の美脚を見せどころにしているわけ。しかし、SNSなどでは「#KuToo(クーツー)活動」が広がっている。ヒールのあるパンプス(足の甲が出ている靴)を履くように女性社員に求める職場が多い中で、そんな服装規定をなくそうという呼び掛けだ。

 靴と苦痛をかけてクーツーとし、セクハラ告発でハリウッドで広まった「#MeToo」になぞらえた。すでに3万件超の署名が集まっているという。イギリスの公共放送BBCが発表した「今年の世界の100人の女性」に、この署名活動を呼び掛けた日本のグラビア女優が選ばれた。

 カナダ・ブリティッシュコロンビア州は2年前に、女性従業員にハイヒールを履くよう求める服装規定をすでに廃止する条例を定めている。そうしたことから、「あれも、もうそろそろ終わりかな」と言われていたのが、ローアングルで撮られる大門未知子のハイヒールだった。果たしてどうなったか……。健在であった!

 第1話から、ワンピースのミニに、10センチはあろうかという高級ブランドのハイヒールで颯爽と現れた。監督から「靴のアップからいくから」と事前に打ち合わせがあったという。そして、病院長・蛭間重勝が、まあここは西田敏行のアドリブかもしれないが、「相変わらず、きれいなおみ足、ありがとうございますね」なんて言うのだ。

 その秘書の河北麻友子が、これまたナマ足にハイヒールで、もはや「#KuToo」を挑発しているとしか見えない。

 もっとも、大門未知子は強制されてハイヒールを履いているわけではないし、実は白衣の下はバリバリのブランド服で、これに合わせようとすれば、ヒールの高い靴やサンダルにならざるを得ない。登場のたびに衣装が変わる「大門ファッションショー」はこのドラマのウリのひとつで、トップブランドのドレスにスニーカーなど履かせるわけにはいかない。ちなみに、大門のハイヒールは、数万円から十数万円だそうだ。

(コラムニスト・海原かみな)

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