「捨ててよ、安達さん。」で好演 松本まりか“あざとかわいい35歳”が苦節20年を語る

「捨ててよ、安達さん。」で好演 松本まりか“あざとかわいい35歳”が苦節20年を語る

松本まりか(C)日刊ゲンダイ

ドラマ「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)の“あざとかわいい”主婦役でブレークし、昨年末には15年ぶりの写真集「月刊松本まりか 汀」(小学館)を出版した、松本まりか(35)。デビュー20年で開花、オファー殺到中の彼女を直撃した。

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 ドラマ「ホリデイラブ」では、かわいらしさを武器に主人公の夫に近寄り物語をかき乱すキーパーソンを演じ話題に。

「たまたま私が小劇場の舞台に出演していたのを担当プロデューサーが見てくださって。舞台では『ホリデイラブ』と同じような静かに壊れていく役を演じていたんです。それにしても、19年間あまりドラマに出演していなかった私をレギュラーにするなんて、プロデューサーさんも勇気ある方だなと(笑い)。とても感謝しています」

“かわいい”より“怖い”の方が圧倒的に多かった

 松本の怪演はネットニュースで話題になり、松本の名前とともに“あざとかわいい”というワードも話題に。

「かわいい、というより“怖い”と言われることの方が圧倒的に多かった気がします。いったい何が怖かったんだろう……(笑い)。ネットニュースってネガティブなイメージもありますが、私はネットニュースをきっかけにみなさんに知っていただけたので、どんな形容も楽しませてもらっていますし、とてもありがたいと思っています」

 今季はドラマのレギュラー2本を抱え、超多忙なはずが一転、コロナで撮影休止に。

「人生で3本の指に入るくらい忙しかっただけに、正直ショックでした。ドラマはまだ放映未定ですが、自粛前に番宣で出演したバラエティー番組が放映できてよかったですね。皆さんに少しでもエンタメとして楽しんでいただけたらと思っています」

私にとってこの20年は必要だった

「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)の“あざとかわいい”主婦役に抜擢されるまではひたすら修業期間だったという。

 同世代には、蒼井優、宮崎あおい、山田孝之など10代で頭角を現した役者が多かった。

「15歳でデビュー以来、同世代はどんどん有名になっていくのに私は売れず。恥ずかしくて『女優です』なんて言えませんでした。でも売れないのは、自分の実力、人間力がないだけだと思っていました。今のこの未熟さで楽しむことなんてできないと、人生を謳歌することを避けてきた10代、20代でしたね」

 その間どのように過ごしていたのか。

「一流の仕事現場は若く多感な時期に最高の学びの場になるけれど、私にはそれがない。ならば自分で学べる場をつくろうと。現場という最高のステージを経験できている人たちにはかなわないから、厳しい環境に身を置きました。本を読み漁り、ヨガとダンスで週5回、ハードなクラスを連続して受けたり。ワークショップなど、とにかく皆の5倍も10倍も頑張らないとと思っていました。この身だけが私の“名刺”で“仕事道具”なので、チャンスが来ようが来なかろうが磨き続けたいと、もがく日々でしたね」

 苦節20年、ようやく花開いた。

「正直まだスタートしたばかりですが、私にとってこの20年は必要だったと思います。もし早いタイミングで波に乗ることができても、淘汰されていたでしょうし。今までの経験が支えになっているんじゃないかな。でも若い人には、ショートカットできるならその方がいいよ、ってアドバイスします(笑い)」

 今後のビジョンは?

「昔の『ロンバケ』のような王道の純愛ラブストーリーをやってみたいですね。悪女や癖の強い役が多いので、ピュアな恋愛って、なかなか想像されないんじゃないかなって。だから真逆を演じたら新しく感じると思うんです。たとえばすごく年齢差のあるカップルで、あらゆる世代の人たちが、思わずキュンとしてしまうようなドラマとか。私自身の今後としては、常に面白みのある人間でいられたらなと思います」

(取材・文=岩渕景子/日刊ゲンダイ)

▽松本まりか 2000年に女優デビュー。18年1月期「ホリデイラブ」で話題になり、翌年上半期のYahoo!検索大賞女優部門でトップ3にランクイン。19年11月に写真集「月刊松本まりか 汀」(小学館)を出版。今季はドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」(フジテレビ系)、「捨ててよ、安達さん。」(テレビ東京系)に出演。

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