NHK「リモートドラマ」が大反響 “TVオワコン説”を跳ね返す

NHK「リモートドラマ」が大反響 “TVオワコン説”を跳ね返す

NHKは“攻めの姿勢”(C)日刊ゲンダイ

新型コロナ禍による在宅率の増加で視聴機会が増えたといわれる地上波テレビ。現場の“3密”を避けるため、ほとんどの番組制作がストップし、報道・情報番組はリモート出演という“非日常”が続いている。

 再放送や再編集で埋め尽くされている地上波だが、そんな中、NHKが挑戦した“テレワークドラマ”が話題になった。

「4〜8日に3作放送された『今だから、新作ドラマ作ってみました』は演者が自らメークし、カメラやライトのセッティングを行った完全リモートによるドラマ。業界内外から大反響を呼び、30日の再放送が決定しました」(テレビ誌記者)

 NHKはさらに18〜22日、完全リモート制作による、桜庭ななみ&松下洸平出演の2分間ショートドラマ「ホーム・ノット・アローン」も放送する。

「今こそ“テレビはオワコン”説を跳ね返すチャンスでもあると思っていましたが、こういう試みに希望を感じました」(前出のテレビ誌記者)

 テレビコラムニストの亀井徳明氏も、これらのNHKのリモートドラマと併せて、TBSのクイズ番組「東大王」(水曜夜7時)も「評価したい」と、こう続ける。

「番組の出来や、出演者の好き嫌いは視聴者によって分かれるところですが、この時期に家族で盛り上がれるように何とか工夫して“新作”を出すという、現場の思いを感じながら見ていました。リモート出演している解答者の表情は、スタジオ時にはない親近感もある。中には回線がつながらなくなる解答者もいたりして、そういうハプニングなどもひっくるめて、改めて生放送の楽しさを味わえたと思います」

 豪華なセットでスタジオ収録して編集されたものより、何が起こるか分からないドキドキ感があるリモート生放送の方が、「ネット動画に慣れた若年層にも受け入れられる可能性があります」と、亀井氏はこう語る。

「ジャンルは違いますが、たとえば7日にリモートで生放送が再開されたTOKYO MXの『バラいろダンディー』(月〜金曜夜9時)。出演者の発言がたびたびネットニュースにもなる番組ですが、スタジオからの生放送よりもリモート生放送のほうが番組らしさがあって面白かった。13日の放送で、リモート出演の杉村太蔵さんだけが音声がつながらず、携帯電話で必死にしゃべっていた画面には爆笑させられた。90年代のフジテレビ27時間テレビの深夜に腹を抱えていた頃を思い出しましたね」

 しくじったら炎上して職を失うことにもなりかねないと、安全な方向に走りがちな今のテレビ。コロナ禍で制約が多いからこそ、逆に熱意と“攻める姿勢”があれば、もっと面白い番組が増えるのかもしれない。

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