「ポツンと一軒家」になくて「ナニコレ珍百景」あるもの

「ポツンと一軒家」になくて「ナニコレ珍百景」あるもの

「ナニコレ珍百景」会見(2008年撮影)/(C)日刊ゲンダイ

コロナ騒動後も、相変わらず「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)の視聴率が好調だ。週間調査では、ほとんどNHK朝ドラ「エール」の2番手につけている。

 ご存じのように、その中身は過去の番組の再放送がメイン。最後に近況を、ディレクターが電話で聞き、一軒家家族が撮影した近影を流し、「コロナが収まったら、またお邪魔します。お互い、頑張りましょう!」で終わる内容だ。

 これで高視聴率維持とあって、ほかのテレビ局からしたら歯ぎしりだろうが、内部の関係者は悩みをこう漏らす。

「“ポツンと”がレギュラーになったのは2年前から。半年くらい経って視聴率が上がりましたが、それまで熱心に見てくれていなかった人からすれば、再放送でも楽しめると思う。でも、ずっと見続けているコアな視聴者は、“ああ、これか。以前見たな”となって、チャンネルを切り替えるんじゃないかと心配なんです」

 再放送にも限界がある。歴史が浅い「ポツンと」には、いわゆるフィルムのストックが少ない。それが頭痛のタネというわけだ。

 その点、豊富な録画ストックを誇るのが「ポツンと」の前番組であるネプチューンの「ナニコレ珍百景」だ。始まりは12年前だから、過去の放送映像はたっぷりある。再放送でも、忘れている映像がほとんどだから、新鮮で笑える。先日も、5年前の原田泰造大好き少女の映像と近況映像を流し、爆笑ものだった。

 裏番組の日本テレビの「ザ!鉄腕!DASH!!」が強すぎて、視聴率で苦戦してきた「ナニコレ」。それが次の番組の「ポツンと」に引っ張られる形で、視聴率も上昇を続けている。

 以前は、現地に出向いたスタッフが町の人に声をかけると、「どこの局? え、テレ朝? ああ、ポツンと一軒家?」と言われ、苦笑していたものだが、そんなシーンもなくなり、地方でもシッカリ認知され始めている。そのせいか、司会のネプチューンも、何杯も苦いお茶を飲まされながらも、表情からは余裕が見てとれる。

 地方ロケ番組は、コロナで東京が嫌われ、なかなか新規の収録が進まないという。まだしばらくは、過去の映像の再放送が続く。となると、ストックの差で「ナニコレ」の方がぐっと有利。投稿写真や投稿映像を使える強みもある。所ジョージと林修先生が歯ぎしりする逆転の日が来るかもしれない。

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