「愛の不時着」主演ヒョンビンは海兵隊志願で“男の中の男”と株を上げた

「愛の不時着」主演ヒョンビンは海兵隊志願で“男の中の男”と株を上げた

2011年、海兵隊教育施設への入所を前に、ファンに手を振るヒョンビン(C)共同通信社

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 今年5月、日本でも人気のチャン・グンソクが除隊した。お隣の北朝鮮と休戦状態が続く韓国には今も徴兵制がある。スポーツ選手らは一定の成績を残せば国に貢献したとして兵役免除もあるが、通常は成人男性に課せられた兵役の義務を30歳までに終えなければならない。

 服務期間は陸軍、空軍、海軍で若干違うものの、約2年間は芸能活動ができなくなる。「韓国人たるもの、兵役に就き、国を守るのは当然の義務」なんてコメントする芸能人も、実は行きたくないのが本音だろう。

■抜け道の芸能兵は廃止に

 過去には広報支援隊制度に芸能人が採用されるケースが多かった。“芸能兵”と呼ばれ、配属後も露出が多い。だが、歌手のRain(ピ)は交際中だったキム・テヒとのデートが報じられて問題に。同じく歌手のSE7EN(セブン)も深夜に歓楽街のマッサージ店を訪れて波紋が広がった。こうした度重なる不祥事から芸能兵が服務の「抜け道」になっていると批判され、ついに2013年8月に廃止されている。

 その後も芸能人の兵役に対する世間の目は厳しい。かつて「東方神起」「JYJ」のメンバーだったユチョンはぜんそくの持病があり、社会服務要員となった。入隊の代わりに公的機関で代替勤務を行うというものだ。それなのに夜は高級クラブで飲酒と喫煙。しかも、トイレでホステスをレイプしたとして刑事告訴されるオマケ付き。事件は泥沼化し、ユチョンへの批判が高まった。

 反対に株を上げた人もいる。「愛の不時着」のヒョンビンは、軍の中でももっとも訓練が厳しいといわれる海兵隊に自ら志願し、“男の中の男”と尊敬された。ヒョンビンがドラマで見せたリアルな演技やたくましさは、貴重な経験のたまものといえるだろう。また、「東方神起」のユンホも模範的な軍人である“特級戦士”に選ばれ、“大韓民国の息子”と呼ばれる存在に。元「東方神起」のユチョンとは真逆の評価となった。

 とはいえ、一般人男性と話していると「兵役には行きたくない」という声が圧倒的に多い。すでに行った人はその厳しさから「もう二度と行きたくない!」と吐き捨てた。走るのが苦手なのに、なぜか軍事境界線近くに配属された人は「有事が起きたら捨て駒にされるのではないかと不安しかなかった」とこぼす。そこからは芸能枠の軍事にありがちな華やかさはみじんも感じられない。(つづく)

(児玉愛子/韓国ウオッチャー)

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