ムロツヨシ「親バカ青春白書」は“福田ワールド”がむしろ邪魔?

ムロツヨシ「親バカ青春白書」は“福田ワールド”がむしろ邪魔?

ムロツヨシ(C)日刊ゲンダイ

〈福田雄一が手掛ける日本一可愛い父娘の物語!!〉(公式HPより)という連続ドラマ「親バカ青春白書」(日本テレビ=日曜夜10時30分)、略して「オヤハル」が13日に最終回を迎える。

“あの”福田監督が手掛けるオリジナルドラマで、劇場版が公開中の「今日から俺は!!」チームの最新作、“福田組”の常連ムロツヨシ(44)がGP帯初主演、“ガッキー”こと新垣結衣(32)が「初のママ役」なんて前宣伝もあり、初回の世帯視聴率は2ケタ好発進。しかし、2話以降は8%台に……。

「同じ日曜の『半沢直樹』が“お化け級”の数字ですから物足りなく見えますが、大きく下げることなく健闘している、というのが業界内でのジャッジです」(広告代理店関係者)

 ネット上の声を拾ってみると、初回放送後こそ〈福田さんの悪ふざけがスベってる〉〈ガッキーの出番が少ない〉〈今日俺映画の宣伝臭が強すぎる〉といった否定的意見が多かったものの、回を追うごとに〈日曜夜、寝る前にお気楽に見られる〉〈半沢後のクールダウンにほどよい軽さ〉など肯定的な意見も目立つようになり、着実に固定ファンを増やしているようだ。

「福田監督のように『福田組』とか『福田ワールド』という“宣伝文句”が定着するのはヒットメーカーの証です。とはいえ、同時にそれはハンディキャップでもある」

 そう語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏だ。亀井氏は、オヤハルについて「最初から『福田ワールド』とか『ガッキー久々の出演』を前面に押し出さなくてもよかった」と、こう続ける。

「分かる世代には分かる小ネタやパロディーを散りばめるタイプの脚本や演出は、その“クセの強さ”がツボにはまった視聴者から熱く支持されます。ただ、ファンもパターンが分かってきたり、自分には伝わらないギャグがあったりすると、飽きてくる。名前で期待値が上がるぶん、そのギャップでファンから批判的な意見を書き込まれたりします。三谷幸喜さんや堤幸彦さん、宮藤官九郎さんなども、ファンから〈やりすぎ〉を指摘されて結果を出せなかった作品がいくつかありますよね。それをコントロールするのが、本来、プロデューサーの仕事のひとつのはずですが」

 オヤハルでは福田監督ではなく、主演のムロが演出した第6話の方が〈見やすかった〉なんて意見もある。亀井氏がさらに続ける。

「エンディングにガッキーがたっぷり出たのも良かったですよね。でも、そこに『演出・ムロツヨシ』としたところも『福田ワールド』なんだと思いますよ。番組を宣伝する側が安易に『〇〇ワールド』という言葉を使うのは、必ずしもプラスになるとは思えません」

 確かに、ネット上でも「福田組」「福田ワールド」について語られたのは初回に集中し、それ以降はストーリー展開や演者のキャラクターについての感想が多い。

「ドラマや映画は前評判や数字に関係なく、何の先入観もなく、時間がある時に自分が面白いと思える作品に出会えるのがイチバン。同じ作品だって見る側の立場によって評価が変わるのは当たり前で、時には『〇〇組』『〇〇ワールド』というフレーズが邪魔をします」(前出の亀井氏)

 ガッキーとの間にできた娘が永野芽郁(20)。しかも娘とその同級生が自分を取り合う展開の「親バカ青春白書」最終回。年頃の娘を持つお父さんにとっては“ドリームワールド”でしかないか。


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