中国サッカーに大規模「給与未払い」疑惑 「ポドルスキ日本選んでよかったな」

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中国プロサッカーリーグの18クラブが所属選手への給与を払っていない疑惑があると、欧米メディアが報じた。推定年俸約52億円のFWカルロス・テベスが所属する上海申花も含まれている。

日本のヴィッセル神戸に加入したドイツのFWルーカス・ポドルスキは、中国クラブからの誘いもあったが「間に挟まれる闇のルートを通じて、最終的に手元に入る金額は相当小さくなるだろう」と疑問を呈したことがある。そのため日本のインターネット上では「日本選んでよかったな」との反応も複数出ている。

支払われなければ来季リーグ戦出場資格剥奪か

2017年7月25日付英紙「デイリー・ミラー」によると、中国サッカー協会(CFA)は同日、中国のスーパーリーグ(1部)13クラブ、2部リーグ4クラブ、3部リーグ1クラブの計18クラブに対し、給与未払いの疑惑があるとして手紙を送付した。問題のクラブは8月15日までに滞納を解消し、中国サッカー協会(CFA)にその証拠を提出しなければ、来季のリーグ戦出場資格を剥奪されるという。

これに先立って12日、アジアサッカー連盟(AFC)は加盟団体に対し、「8月31日までにすべての給与を支払わなければ来季アジア・チャンピオンズリーグ出場資格が失われる」という内容の手紙を送ったと発表した。CFAの動きは、AFCのこの通知によるものと見られている。

中国は近年、サッカー好きで知られる習近平国家主席により国策でサッカー強化が進められており、急成長する国内経済を背景に欧州・南米のスター選手を次々に超高額で獲得している。上海申花が16年末、世界最高額とされる推定年俸4000万ユーロ(約52億円)で元アルゼンチン代表のテベスを獲得した際は世界中で話題を集めた。

その「爆買い」の代金は、実際には支払われていなかったのか。同記事があげた問題のクラブには上海申花のほか、ブラジル代表FWオスカルや同FWフッキ、ポルトガル代表DFリカルド・カルヴァーリョを擁する上海上港、さらにリーグ6連覇中の王者・広州恒大など強豪の名前も含まれている。

「闇のルートを通じて、最終的な金額は相当小さくなるだろう」

この件は25日付英紙「テレグラフ」など複数メディアで報道され、日本でも話題を集めたが、改めて注目されたのが7月にヴィッセル神戸に入団したポドルスキの発言だった。

7月14日付ドイツ紙「シュポルト・ビルト」に掲載されたインタビュー記事で、ポドルスキは神戸だけでなく中国クラブとも交渉したとして、両国の差を明かしている。Jリーグよりも高額の年俸で契約できたはずの中国について「魅力的ではある」としながら「しかし、中国では交渉過程で8〜9人の犯罪者のような関係者が介在してくる。年俸は中国の方が高いだろうが、間に挟まれる闇のルートを通じて、最終的に手元に入る金額は相当小さくなるだろう」と、金銭のやり取りに問題があると指摘した。一方、「日本は最初から交渉が真面目だった」との印象を述べている。

ツイッターや2ちゃんねる上ではこの発言から、「ポドルスキの予感は正しかった」「冷静だったな」「賢い」「ポドルスキ日本選んでよかったな」といった書き込みが相次いでいる。

なお26日付米スポーツ専門テレビ局「ESPN」によると、上海上港など複数クラブは給与未払いを否定、上海申花は調査中として速やかに支払いを確定させる予定だという。