伊調パワハラ問題は「内部抗争」に近い 須藤元気「拓殖大は(伊調を)ウェルカムです」

伊調パワハラ問題は「内部抗争」に近い 須藤元気「拓殖大は(伊調を)ウェルカムです」

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五輪4連覇の伊調馨選手が日本レスリング協会の栄和人・強化本部長からパワハラを受けているとの告発状が提出された問題について、拓殖大レスリング部監督の須藤元気氏が「内部抗争」に近いとの見解を示した。

須藤氏は学生レスリング日本代表監督もつとめる。栄氏について「『純粋悪』というか好き嫌いがはっきりしているので、敵を作っている部分があるのかなと」と協会内部の事情を推測した。

「栄監督は良い意味でも悪い意味でも純粋で無邪気」

レスリング協会は2018年3月6日に開いた倫理委員会で、弁護士による第三者機関を立ち上げ、関係者への聞き取り調査をすると決定。2〜3週間内に行われ、聞き取り対象は伊調選手や栄氏、伊調選手のコーチをしないよう栄氏に圧力をかけられたという田南部力コーチなどになるとみられる。

協会が本格的に動き出すことになるが、須藤氏は7日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、「率直に言ってしまえば、内部の問題なのでさっさと終わらせてもらいたい」と話す。伊調選手が所属企業を通して「告発状に関わっていない」旨をコメントしたことから、「関わりがないですから、そちらでやってもらって、伊調選手が気持ちよく練習できる環境をつくって五輪を目指してもらうのが一番大事です」と述べた。

須藤氏は、問題の根本に栄氏の「キャラクター的問題」があると見る。「僕が言うと失礼かもしれないですけど、栄監督は良い意味でも悪い意味でも純粋で無邪気なところがあります。無邪気さが力になり、日本の女子レスリングを強くしてきたのは誰もが認めています。ただ、『純粋悪』というか、好き嫌いがはっきりしているので、敵を作っている部分があるのかなと。その意味で、身内でもめている部分があると思います。選手が主役で、監督・コーチはあくまでサポート。そこを勘違いしてはいけません」と話す。「レスリング協会の内部抗争なのか」という問いかけには、「(内部抗争)に近いと思います」と答えていた。

伊調については「一番傷ついている」

須藤氏は「内部抗争」を繰り広げる具体的な人名はあげなかった。なお、告発状を書いた貞友義典弁護士は週刊文春1日発売号(8日号)で「五輪選手を含む複数の協会関係者」から依頼があったとコメントしている。また、問題が明るみに出た後、協会側は圧力の存在など告発状の内容を否定しており、告発側との大きな食い違いも浮き彫りになっている。

パワハラ問題の今後の競技への影響について、番組で須藤氏は「伊調選手だけでなく他の選手にも影響が出ます。東京五輪が控える中、逆にこれがいま明るみに出て良かった。ギリギリになって出たら話にならない」と見解を述べる。また「相撲界でもごちゃごちゃして長引きましたけど、相撲は年間に何回も場所があります。レスリングは4年に1回、しかも東京でというビッグイベントなので、協会はそこを意識して早く終わらせるべきです」と、17年末から不祥事が続発した大相撲界を引き合いに出しつつ、早期収束を望んだ。

渦中の伊調選手については「一番傷ついていると思います。巻き込まれてかわいそうだと思いますね。もめることを本人は求めているわけでないでしょう。五輪4連覇で国民栄誉賞ももらっている選手で、こういうちょっとつまらない話でもめたくないと思います。東京五輪をめざすなら、すぐに練習しないといけない」と心情を推察。告発状では、伊調選手の練習場所が定まっていないと書かれていたことから「拓殖大、ウェルカムですのでいつでも来てください。むしろ来てもらいたい」と話していた。