大隅東工大栄誉教授、受賞会見=ノーベル医学生理学賞、細胞内の「リサイクル」解明

 「人がやらないことをやろう」。強い思いから始まった研究が開花し、最高の賞に選ばれた。酵母の観察から始まり、世界をリードする科学者となった大隅良典さんは記者会見で両親や妻に感謝の思いを示し、基礎研究の重要性を訴えた。
 東京都目黒区の東工大キャンパス。記者会見場には100人を大きく超える報道関係者が集まった。午後8時5分ごろ、スーツ姿の大隅さんが登場。しばらくの間、フラッシュの音が鳴りやまなかった。
 「この上もなく名誉なこと」「格別の重さを感じている」。冒頭にあいさつした大隅さんは、やや控えめに、うれしさを表現した。「基礎的な研究が大きなきっかけになったのであれば、幸せ」とも話した。
 あいさつの最後に「常に私を温かく見守ってくれた、今は亡き両親にまず報告したい。妻にも深く感謝したい」と語った。具体的な感謝の言葉を問われると、「妻は研究仲間で、甘えていたという風にも思っている。本当にありがたい」と笑顔を見せた。