番組出演者を不幸が襲う何かが都市伝説的要素とは別にある!

2003年から放送され、数多の人気芸人たちを世に送り出し、一躍、お笑いブームの火付け役となったのが、日本テレビ系の人気バラエティー番組『エンタの神様』だ。

 この番組への出演を機に大ブレイクした芸人たちは、一般的に「エンタ芸人」と呼ばれ、その後もさまざまな形で活躍している。一方、そうした面々とは対照的に、“なぜか”災難に見舞われている顔ぶれが存在することも事実である。こうした経緯から、ネット上などではいまだに同番組が「呪われている」と指摘する声も少なくない。

 今回ご紹介した中では、カンニングの中島忠之と桜塚やっくんの2人が、ともに30代の若さで急逝するという事態がまず目を引く。そのほかにも、再三にわたって交通事故に遭っているインパルス・堤下敦、高橋健一の逮捕によって解散を余儀なくされたキングオブコメディなど、その相方からすれば、まさに「たまったものではない」という不祥事やアクシデントに見舞われているコンビも散見される。こうした事例だけを見れば、たしかに多くの人々が言うように、同番組は「呪われている」と思われてならない。

 しかし、業界関係者によると、同番組の出演者がこうした災難に見舞われやすい背景には、ある種の“都市伝説的要素とは別のもの”が潜んでいるのではないかと懸念する。

 「これは“エンタ”に限ったことではないんですが、急にブレイクすると金回りも良くなりますから、どうしてもおごり高ぶるし、脇も甘くなりがちです。そうした状況の中で、当然、マスコミや世間の注目度も上がりますから、不祥事やトラブルが起きやすく、また発覚もしやすくなるわけなんです」

 同番組をはじめ、芸能人がブレイクするキッカケとなりやすい人気番組ならではの性質についてそう語るのは、大手制作会社に勤務するベテランプロデューサー・Tさん(仮名・57)。同氏はさらに、そうした“不祥事を起こしやすい&発覚しやすい”という状況に加え、その後に彼らが直面する事態もまた、こうした災難の引き金になると指摘する。

 「こうした番組を機にブレイクすると、その大半は“一発屋”で終わります。そうなると、全盛期の人気や収入に返り咲きたいという一心からあがきますし、その過程で精神的にも金銭的にも、急速に追い込まれてしまうんです。安い仕事でもたくさん数をこなそうとしたりして、絶えず過労状態になることも珍しくないです。そうなれば、病気や怪我に見舞われやすいのも納得できますよね」

 確かに、前述したインパルス・堤下のケースでは、17年の送検時には睡眠薬を飲んで朦朧(もうろう)としていたという。また、桜塚のケースにおいても、過密スケジュールの中で自らハンドルを握り、事故を引き起こしてしまった…。Tさんが指摘するエンタ芸人たちの“追い込まれている状況”と重ね合わせれば、さもありなんである…。

 とはいえ、こうした「エンタの呪縛」がある中で、ここで飛躍のきっかけをつかんだサンドウィッチマンやバイきんぐなど、今なお活躍し続けている人気芸人たちが少なからず存在していることも、また事実。呪いがあるかどうかはともかく、やはりその人気と活躍の鍵を握るのは、ほかならぬ、エンタ芸人たち本人であると言えるのかもしれない。

●長井秀和〜フィリピンで17歳少女の美人局事件に巻き込まれ凋落
 「間違いないっ!」の決めフレーズでブレイクし、一躍時の人となった長井だが、ブレイクするや否や、父が公明党の元市議であることが暴露され、ネット上では「学会の広告塔」などと揶揄されることに。しかも07年5月にはフィリピンで17歳の少女にわいせつな行為を働いた容疑で身柄を拘束されてしまう。長井は日本にいる妻を通じて1100万円を送金し、その後、解放。のちにこれは、いわゆる「美人局事件」であることが判明したが、一度ついたダーティなイメージは拭えず、一気に凋落することとなった。なお、08年11月には離婚も経験している。

●カンニング〜ブレイクし始めた頃に相方が白血病で長期休養、そして逝去…
 竹山による“怒りおやじ”的なキレ芸がウケ、エンタでは「遅れてきた反抗期」のキャッチコピーで一躍大ブレイクすることとなったカンニング。しかし、その後の04年に相方の中島が白血病であることが判明。彼の回復を待ちつつ、竹山によるソロ活動が続けられていたが、そうした甲斐もなく、06年11月に中島が死去。まだ35歳という、あまりにも早すぎる死であった。

●桜塚やっくん〜なぜか周囲はさまざまな“死の影”で溢れていた…
 いわゆる「スケバン恐子」ネタで大ブレイクを果たし、バンド活動まで展開するものの、11年に女子大生を相手とした準強姦容疑で書類送検されたというスクープが一部週刊誌で報じられた桜塚やっくん。「事実無根」と桜塚サイドは全面否定したが、この騒動を機に人気に翳りが…。そして13年10月、バンド活動のために熊本へと向かう途中、中国自動車道で交通事故に遭い、車外に出たところを後続車に轢かれて死亡した。なお、彼がブレイク前の02年にオーディションで選ばれたテレビアニメ『満月をさがして』で演じた役柄は、くしくも、バイク事故で死亡して死神となってしまった少年というものであったし、彼がブレイク後にプロデュースしたアイドルグループ「Church」のリーダーを務めていたMinami も、15年に27歳という若さで急逝するなど、なぜか彼とその周辺には、不自然に“死の影”がチラついていたことも見逃せない事実である。

●陣内孝則〜エンタ出身で最高の勝ち組芸人も一時は世間体が悪くて休業期間あり
 そのあまりにシュールで、練りに練られた持ちネタで大ブレイクし、07年には人気女優・藤原紀香と結婚。その披露宴の模様がテレビ放送されて大きな話題になるなど、エンタ芸人の中でもかなりの“勝ち組”だったはずの陣内智則。しかし、そうした成功が慢心を招いたのか、紀香とは複数女性との不倫が原因で離婚。そのため、世間やマスコミから大バッシングを受け、一時的ではあるものの、事実上の謹慎期間ともいえる休養を余儀なくされることとなってしまった。だが昨年6月、フジテレビの松村未央アナと再婚して露出も多くなり、現在はエンタ芸人随一の出世を果たしたとの声も集めている。

●インパルス〜車関連の騒動に巻き込まれること4回 単に運転が下手なのか、呪われているのか?
 03年、エンタに進出して大ブレイク。その人気から、数々のバラエティー番組にも出演するなど、瞬く間に人気お笑いコンビへと成長したインパルス。だが、そんな矢先の08年9月に、堤下敦がスピード違反で検挙。さらに2年後にはロバートの秋山竜次と共に玉突き事故に巻き込まれ、17年6月には過労運転、事故不申告の疑いで書類送検。その余波が消えぬ同年10月、今度は赤信号で停車中のごみ収集車に追突する事故を引き起こして謹慎処分に……。どういうわけか、毎度毎度、ここまで車絡みの騒動を引き起こすとは、祟られていると思わざるを得ないのだ。

●キングオブコメディ〜期待されたコンビだったが2度のわいせつ事件で解散、引退へ
 02年から2年連続で『M-1グランプリ』の準決勝に進出するなど、順調に人気と実力を培い、05年には『第3回お笑いホープ大賞』を受賞。その勢いのままにエンタへ進出すると、さらにブレイク。その後、地方局でありながらも、初の冠番組が決まるなど、順風満帆な活動を続けていたが、そんな矢先の07年7月、高橋が痴漢容疑で逮捕。その後、不起訴処分となりはしたものの、さらに15年12月にも高橋は都内の高校に不法侵入し、女子高生の制服や下着などを盗んだ容疑で逮捕された。こうした度重なる不祥事により、解散することとなった。

●デッカちゃん〜キャラを維持するために大借金おまけに出番も激減し…
 その独特な“デブキャラ”を活かす形で注目を集めると、持ちネタ「気づいちゃったマーチ」で大ブレイク。エンタ出演時の最高月収は50万ほどにまでハネ上がったというが、キャラを維持するために暴飲暴食を続けざるをえず、この多額の食費によって借金がかさみ、その額は300万円ほどに上ったという。大借金を負う芸能人は珍しくないが、彼のようにその原因が「食費」というケースは極めて珍しいものであると言えるのではないか。

●だいたひかる〜病魔に襲われなければ女芸人の頂点に君臨していた?
 「どーでもいーいですよー」というフレーズが印象的な彼女は、そのシュールな芸風がウケて、『R-1ぐらんぷり』の初代チャンピオンに輝くなど、一躍人気のピン芸人として注目されていた。そしてエンタへ進出後は、さらにその人気と知名度が上昇し、さまざまなバラエティー番組からオファーが殺到。その後、人気放送作家と結婚するなど、公私共に順調そうに見えたが、その直後にバラエティー番組で共演したダンサーとの不倫疑惑が浮上。これが離婚へとつながり結婚生活は1年で終わった。また、16年に乳がんであることが判明。右乳房を全摘出し、現在も治療を続けているという。

●東京03〜エンタ芸人にとって関西の実力者は鬼門!?生放送中にマジギレされて番組に参加せず…
 ほぼ同時期に台頭し始めた同じ事務所のキングオブコメディと共に注目を集め、エンタへの進出により、さらなるブレイクを果たした矢先の09年。TBS 系で放送された『オールスター大感謝祭』の番組内で、司会の島田紳助が生放送中であるにもかかわらず、東京03のメンバーに詰めより、マジギレするという事件が発生。なんでも、この騒動の原因は、紳助に「事前の挨拶がなかった」ということのようだが、その後、メンバーは終始、うつむき続け、番組自体に参加しないという前代未聞の展開となってしまった。

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