【話題の1冊】著者インタビュー お股ニキ(@omatacom) セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論 光文社新書 920円(本体価格)

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(提供:週刊実話)

プロは面白い試合やすごいプレーを見せること

――プロ顔負けの分析力で、ダルビッシュ投手に直接アドバイスをしたことが評判になりましたね。データ分析を始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
お股 中学時代に野球部を退部し、家に帰ってMLBのスタッツ(統計数値)を見ていたのがきっかけかもしれません。自分が得意なのは恐らく投手のボールの軌道を感知する部分ですが、それが近年、トラッキングデータで確認できるようになったことが大きいですね。イメージとデータをなんとなく一致させることが可能になった感覚を得ました。

――SNS上では「プロのコーチになれる」という声も。実際にオファーがあればやってみたいですか?
お股 微妙なところですね(笑)。感覚的な部分、経験的な部分で言えばプロにはかなわないし、絶対に分からない面があります。数字の面でも今は専門スタッフがいます。あり得るなら“第三者目線”でのチェックや、データと感覚の融合、統計スタッフの橋渡しとなる立場でしょうか。相手投手のボールの軌道や特徴を打者に伝える役割も可能な気はします。

――今シーズンもいよいよ始まりました。注目の選手はいますか?
お股 やはりダルビッシュ投手でしょう。ケガなく万全で勝負に徹するシーズンにしてもいいと思います。ソフトバンクの千賀滉大投手も注目ですね。お化けフォークだけでなくカットボールやスラーブ、カーブにも挑戦して、さらなる高みを目指しているのが分かります。ケガさえなければ沢村賞争いをするでしょう。

――阪神・藤浪投手は復活できると思いますか?
お股 抜けないようにと思うと抜けるし、抜けないようにすると今度は引っ掛けてしまいます。あえてプレートの三塁側を踏んで、角度をつける荒療治もアリなんじゃないでしょうか。何事もメンタル面の影響はバカになりません。そうした部分を認めるのも強さなのではないかと思います。

――昨今、プロ野球の人気が低迷しています。どのような“改革”が必要だと思いますか?
お股 やはり面白い試合やすごいプレーを見せることで、観客も増えていくんじゃないでしょうか。本当の野球の面白さを伝えることが何より重要です。そう言った意味では、自分も微力ながら貢献していきたいと考えています。小学生の頃から野球に親しみ、親から子へと代々受け継いでいくことも重要です。

 現在は地上波中継がほとんどありませんから、ネット中継をとにかく見て、野球の面白さを知ってほしいですね。
_(聞き手/程原ケン)

お股ニキ(おまたにき)@omatacom
選手のプレーや監督の采配に関してツイッターでコメントし続けたところ、1万5000人近くにフォローされる人気アカウントとなる。ダルビッシュ有選手に教えた魔球「お股ツーシーム」は多くのスポーツ紙で取り上げられ、大きな話題となった。

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