【話題の1冊】著者インタビュー 絶滅危惧職種図鑑 七里信一 あさ出版 1,300円(本体価格)

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(提供:週刊実話)

★運は人生というギャンブルに使えるように取っておく

――これから将来、絶滅する職業には“原則”があるといいます。具体的にはどんなことですか?
七里 本書では、絶滅する職業には原則として、AI(人工知能)の発達、個人のつながり、新技術の登場、道具の進化、ネット販売の普及、生活習慣の変化の6つがあると書かせていただきました。そして現在、さらに新しい部分が見えてきました。それは、絶滅する6つの原則を1つにまとめると最終的に“人類は効率化を求め続けている”ということなんです。
 人が移動するためには歩きますが、効率化を進めた結果、それが自転車になり、電車になり、飛行機になりました。今はドローンもありますね。もしも、将来『どこでもドア』が発明されたら、運送の業種はすべて絶滅します。このように人類は常に効率化を求めているため、すべての職業に絶滅の可能性があると言えるのです。

――若者の、将来なりたい職業として人気の“ユーチューバー”もなくなるとか。なぜでしょうか?
七里 ユーチューバーは、10年後は存在していないでしょうね。その理由が、YouTubeというサービスには終わりがあるからです。過去20年のインターネットの歴史を見ても、ネットサービスはすべて“寿命”があることが分かります。平成時代を彩ったネットサービスの中でも、今では見る影もない物もたくさんありますよね。
 また、YouTube自体のルール変更もあります。ここ最近は、視聴者数を稼ぐために、人気ユーチューバーが過激な映像を投稿しすぎて、ルール違反で削除されるケースが増えています。今まで普通に投稿できたものが、どんどん投稿できなくなっているのです。10年後は、テレビ業界のように放送倫理がさらに厳しくなり、一般人ですら法律やルールにきつく縛られた映像の配信しかできなくなるでしょうね。

――では逆に、間違いなく生き延びる職種はありますか?
七里 やはり“効率化”が難しい職業は残るでしょうね。それは『人間性』です。例えば、子どもの教育に関しては、人間だけが教えることができるのです。これは機械やコンピューターで代替できるものではありません。
 そういった意味では、カウンセリングや保育士、道徳が大切となる小学校の先生などの職業は消えることはないと思います。ただし、効率化の流れは教育業界にも訪れます。マニュアル化という部分では、今よりもさらに合理化していくでしょう。
(聞き手/程原ケン)

七里信一(しちり・しんいち)
元陸上自衛官。25年の間に40回以上の転職を繰り返して、現在の年収は1億円。株式会社エキスパート代表取締役でマーケティングシステムの開発運営を手掛けている。

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