【話題の1冊】著者インタビュー滝沢秀一・友紀 ゴミ清掃員の日常 講談社 1,000円(本体価格)

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(提供:週刊実話)

★地価が高い地域は自己投資に金を使っている

――ゴミ収集を始めたきっかけはなんですか?
滝沢 36歳の時に妻が妊娠して、お金が必要になりました。しかし、35歳をすぎるとアルバイトすらなく、年齢不問のところをあたっても9社断られまして…。ゴミ清掃をやっていた友達の口利きで会社に入れてもらえました。

――現在はお笑い芸人と二足のわらじを履いているとか。収入の内訳は?
滝沢 ごみ清掃で月20万円前後になります。お笑いは波があるので一概には言えませんが、おこずかい程度に考えています。しかし毎月、家庭に22万5000円を入れなければならないので、お笑いの方の収入があまりにも少ないとヒヤヒヤしますね(笑)。

――ゴミ収集をしていて、驚かされたエピソードはありますか?
滝沢 誰もが知っている高級住宅地でやたらと重いポリバケツがありました。自分だけでは持ち上がらず、もう1人の作業員に手伝ってもらって回収したのですが、中から出てきたのは、45㍑袋いっぱいに詰まったえのきバターでした。なぜ一般家庭から大量のえのきバターが出てきたのかはいまだに謎です(笑)。

――地域によって住民の生活環境も変わってくるそうですね。どんな違いがあるのでしょうか?
滝沢 地価が高い地域と比較的低い地域のゴミは明らかに違います。一番の違いはゴミの出る量ですね。地価が高い地域の方が量は少なく、また、タバコの吸い殻もあまり出ませんが、そうでない地域からはよく出てきます。
 他には栄養ドリンク、発泡酒、日本酒の一升瓶などをよく目にします。大量といえば、握手券付きのCDが大量に出ることがあります。イメージでは、「お金持ちが金にモノを言わせて買い占めているのか」と思っていたのですが、実際はそうでない地域からの方が多いです。
 総合的に分析すると、地価が高い地域は自己投資にお金を使い、そうでない地域は他人にお金を使っているようです。また、大量のゴミの中から100円ショップ等で買った安物の新品グラスなどが出てくるのですが、「安いから捨ててもいいや」という思考が見受けられます。
 ゴミを収集する側からすれば「買う時に捨てることを考え、買い物を楽しんでほしい」と思ってしまいますね。

――まだまだゴミに関する面白い話がありそうですね。
滝沢 他にも面白いエピソードがたくさん描かれています。漫画なので、気楽に手にとって読んでいただけたらうれしいです!
(聞き手/程原ケン)

滝沢秀一・友紀(たきざわ・しゅういち、ゆき)
1976年、東京都生まれ。’98年に西堀亮とお笑いコンビ『マシンガンズ』を結成。ゴミ収集中の体験を発信したツイッターが人気を集め、話題を呼んでいる。夫がネーム、妻・友紀が作画を担当。

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