LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 世界が絶賛した台湾の温かい1本!『幸福路のチー』

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 世界が絶賛した台湾の温かい1本!『幸福路のチー』

(提供:週刊実話)

2019年もあと少し! 私、この時期が一番大好き。街がクリスマス一色になるし、食べ物も最高においしい。熱燗に、すだちを絞った白子ポン酢とあん肝をつまむ…これは最高の贅沢です。皆さんは何が好きかな? これから忘年会シーズンが来るだけに、肝臓を労ってあげてくださいね。

 そんな師走の時期に、素敵な作品に出会いました。アニメーション産業が不毛の地、台湾で生まれた1本。東京アニメアワードフェスティバル2018のグランプリを始め、各地の国際映画祭で受賞を重ね、ついに2019年アカデミー賞長編アニメーションの25作品にエントリーされるまでになったのです。

 私、アニメーション映画を見て、こんなに泣いたのは初めてです。なぜなら、主人公のチーは私たちの中に必ずいるからです。パイロットになりたい、サッカー選手になりたい、消防士になって人を助けたいなど、子どもの頃に描いていた将来の夢って、皆さんにもあったかと思います。皆さんは、今、なりたかった自分になっていますでしょうか?

 この作品を見ると、人生、キャリア、家族って本当に不思議なものだと感じます。シンプルな線で描かれた映像だけに、そこまで深いストーリーが繰り広げられるのかと心配になるかもしれませんが、そんなことはない。メッセージが深く心に突き刺さります。

 小さい時、空想好きだったチー。毎日が冒険だったけど、成長するにつれ、両親の期待を背負っての受験勉強、そして、学生運動に明け暮れていました。大学を卒業し、記者として忙しい日々を送っていましたが、現実に疲れたチーはアメリカで出会ったトニーと結婚。両親にはアメリカで幸せになることを誓いました。しかし今、トニーと離れ、故郷の「幸福路」にいるチーは、昔と同じように、おばあちゃんの助けを必要としています。

 チーはおばあちゃんが大好き。彼女はチーの話を親身に聞き、大きな愛で包んでくれた。天国に旅立ってしまったおばあちゃんは、チーをどう支えるのか。

 実は私、光栄なことにこのおばあちゃんの声を日本語吹き替え版で担当させていただきました。とうとう私もおばあちゃんに(笑)。でも、本当に嬉しい。将来はアニメなどで“おばあちゃん役ならLiLiCo”という立場になりたいので、ここからスタートです!

 監督のソン・シンインさんと私の人生、そして、あなたの人生もチーとともに…。自分を見つめ直す心の栄養剤となる1本です。

画像提供元:(c)Happiness Road Productions Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
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■幸福路のチー
監督/ソン・シンイン 声の出演/グイ・ルンメイ、チェン・ボージョン、リャオ・ホェイジェン、ウェイ・ダーション 日本語吹き替え版/安野希世乃、LiLiCo、高森奈津美 配給/クレストインターナショナル 11月29日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー。
■台北郊外、幸福路の田舎町で必死に勉強し、アメリカに渡って成功を収めたチー。ある日、彼女のもとに祖母の死の報せが届く。久しぶりに故郷に戻ることにしたチーは、子ども時代の懐かしい思い出に振り返りながら、自分自身の人生を見つめなおす。

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