『ONE PIECE』ヤマトの“男湯”入浴描写が物議! ついに反ポリコレ漫画から脱却?

『ONE PIECE』ヤマトの“男湯”入浴描写が物議! ついに反ポリコレ漫画から脱却?


『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)



欧米を中心として、表現の世界を変えつつある「ポリティカル・コレクトネス」の風潮。日本が世界に誇る大人気漫画『ONE PIECE』もその波に乗りつつあるようで、最新話で“LGBT配慮”のシーンが描かれた。作者・尾田栄一郎にどのような心境の変化があったのだろうか…。


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トランスジェンダーに配慮した入浴シーン


話題となっているのは、6月13日発売の『週刊少年ジャンプ』28号に掲載された第1052話。「麦わらの一味」をはじめとする主要人物たちが入浴する場面が描かれたのだが、そこで驚きのシーンが。女性の体をもつヤマトが、男性キャラに紛れて男湯に入っていたのだ。


ヤマトは光月おでんに憧れるあまり、自身をおでんと同一視している人物。当初はカイドウから「息子」と呼ばれていたが、その後、女性キャラであったことが判明した。しかし性自認は男性なのか、胸元を隠す素振りもなく、平然と男湯を満喫している。


さらにその一方で、「赤鞘九人男」の1人である“お菊”こと菊の丞は、女湯に入っていた。菊の丞は、からだの性が男性なのだが、第948話において「心は女です」というセリフが。こちらもトランスジェンダーのキャラクターなのだろう。


ヤマトも菊の丞も“こころの性”によって入浴場所を決めており、かなり先進的なシーンだと言える。ネット上では、《この描写をワンピースで入れたことはスゴいと思う》《LGBTへの配慮かな。何だかイマドキ》《今の時代に刺さるメッセージを感じた》《尾田先生なりのトランスジェンダーの尊重というか表現の仕方がとても素晴らしい》と評価されていた。


とはいえ「ONE PIECE」はもともと先進的だったわけではなく、かつては時代錯誤な“反ポリコレ”的な描写によって批判を浴びていた。とくに物議を醸していたのが、ボン・クレーや「カマバッカ王国」にまつわる描写だろう…。


過去は“差別的”と批判されていたが…


ボン・クレーは「オカマ道(ウェイ)」を貫く個性的なキャラクターで、自ら「あちしはオ・カ・マッ」と“オカマ”を自称。この言葉は女性装の男性同性愛者などを指すものだが、現在では差別的な表現だと指摘されている。


また、サンジは修行編において、ニューカマー拳法の使い手があふれる「カマバッカ王国」に飛ばされていた。そこで色男のサンジが、無数の“オカマキャラ”によって追いかけられ、地獄の思いで逃げ惑うといった描写がある。


ギャグとはいえ、こうした表現を差別の助長と捉える人も多く、《カマバッカ王国はLGBTを侮辱する表現》などと指摘されてきた。そうした過去を思えば、入浴シーンのLGBT配慮は大きな変化と言えるだろう。


そもそも作中では、人種差別や奴隷制度など、さまざまな人間の暴力に切り込んできたが、なぜかセクシュアルマイノリティ絡みだけは無神経な描き方だった。尾田栄一郎はここにきて、より一層“やさしい”思想に目覚めつつあるのかもしれない。


文=「まいじつエンタ」編集部

写真=まいじつエンタ


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