なぜ『ONE PIECE』の戦闘描写はダサくなったのか…『ドラゴンボール』に勝てないワケ

なぜ『ONE PIECE』の戦闘描写はダサくなったのか…『ドラゴンボール』に勝てないワケ


『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)



壮大な世界観とド迫力のバトルシーンによって、少年たちを夢中にしてきた漫画『ONE PIECE』。しかし物語の大きな区切りとなった「新世界編」突入以来、“名バトル”がほとんど存在しないという意見も多い。なぜ読者に不満が溜まっているのだろうか。


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かつては胸熱バトルばかりだった


「新世界編」突入以前を振り返ると、誰もが覚えているような名勝負が多い。たとえば、「アラバスタ編」のルフィvsクロコダイル。海賊としては駆け出しのルフィが、格上の王下七武海と対峙し、二度の敗北を喫しながらも打ち破るという王道展開だ。


また「空島編」におけるvsエネルも、連載当時こそ酷評されていたものの、今では名勝負の1つに数えられている。ほかにもルフィを主役とした戦闘は、初期のキャプテン・クロ、アーロン、首領・クリーク、「エニエス・ロビー編」のルッチ戦など、記憶に残るものばかりだった。


ところがシャボンディ諸島での挫折を経て、「新世界編」に突入してからというもの、戦闘シーンはどうしても見劣りしてしまう印象。ベストバウトを挙げようにも、あまり思い浮かばないという人が多いのではないだろうか。そんな現状に対して、ネット上では《1部の劣化バトルばっか》《なんか高耐久なだけのダラダラバトルが増えたよな》といった声も上がっている。


「新世界編」以降、ほぼ唯一盛り上がったルフィの戦闘といえば、「ホールケーキアイランド編」で描かれたシャーロット・カタクリ戦だろう。カタクリは「ビッグ・マム海賊団」の最高幹部であり、未来が見えるほどに見聞色の覇気を極めている強者。ストイックな性格で、伸びしろのあるルフィを導くような熱いバトルが話題を呼んだ。


戦闘がクールじゃなくなった理由は…


ところが読者の間では、《ギア4がダサすぎる》といった声も。カタクリ戦では「ギア4」スネイクマン(蛇男)などを使い、カタクリとやり合ったのだが、このフォルムはかなり人間離れしたもの。クールな戦い方に見えないという人がいても、おかしくはない。


この傾向に言えるのは、敵が巨大化したことが原因に挙げられるかもしれない。ここ最近ルフィが相手してきたのはホーディ・ジョーンズ(331cm)、ドンキホーテ・ドフラミンゴ(305cm)、カタクリ(509cm)、カイドウ(710cm)とルフィの身長174cmの倍近い。


体格が大きいと強さに繋がることはわかるが、初期の強敵たちと比べると、ここ最近の敵自身の巨大化は否めない。そのため、ルフィ自身も「ギア」を使って巨大化するが、ルフィが敵に攻撃を食らわせる場面は引きの描写にならざるを得ず、初期の戦闘にあったような肉弾戦に比べると、どこか迫力が欠けるとも言えるだろう。


その一方で往年の名作『ドラゴンボール』はGTを除いて超巨大な敵が少なく、孫悟空とほぼ変わらない体格、どころか小さい猛者もたくさんいた印象だ。超巨大ではない彼らが地球規模の戦闘を繰り広げることによって、(圧倒的に現実的ではないが)どこかリアリティーが生まれ、読者たちはその戦いにのめり込んだのだろう。


とはいえ、「ギア」の発想自体が拒否されているわけではなく、「エニエス・ロビー編」の「ギア2」登場はかなり好評だった。同フォルムは人間としての姿を保ったまま、超スピード&超パワーを実現するもので、スタイリッシュなバトルシーンの演出に一役買っていたからだ。


逆にいえば、「新世界編」以降のバトルが不調なのは、「ギア2」以降、巨大な敵と対峙する際のフォルムが理由と言えるかもしれない。今やルフィの敵となるキャラクターはほとんどいない気もするが、この先胸が熱くなる勝負が生まれるだろうか…。


文=「まいじつエンタ」編集部

写真=まいじつエンタ


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