『月刊マガジン』作家が誹謗中傷に加担…伊藤詩織さんの訴訟をめぐって失望の声
2022年11月12日 05時31分まいじつ
11月10日、フリージャーナリスト・伊藤詩織氏への誹謗中傷ツイートをめぐる訴訟の控訴審判決で、被告の漫画家・はすみとしこ氏が一審に続き敗訴。そして、一連の訴訟で大手雑誌の漫画家が訴えられていたことも発覚し、ネット上で波紋を呼んでいる。
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『月刊マガジン』作家が誹謗中傷に加担か
発端となったのは、2017年5月から2019年12月にかけて、はすみ氏がツイッター上に投稿した風刺漫画。当時、実名で性暴力被害を告発していた伊藤氏と思わしき女性のイラストに、誹謗中傷めいた言葉が添えられており、名誉毀損として訴えられた形だ。
さらに、はすみ氏の投稿をツイッターのリツイート機能で拡散した男性2名も訴訟の対象に。2020年6月に訴状が提出され、2021年11月30日に東京地方裁判所から伊藤氏の勝訴判決が言い渡されている。また、今回行われた控訴審でも地裁の判決が維持される結果になったようだ。
そんな一連の訴訟にて、被告男性の1人として『月刊少年マガジン』で歴史漫画『龍狼伝』を連載している山原義人氏の名前が浮上。今回の報道では触れられていないが、2021年の地裁判決文で、リツイート拡散に加担した「被告B」として扱われていたことが発見された。この判決文には、同氏のツイッターIDやプロフィール文も記載されている。
人気漫画家がなぜ…
「龍狼伝」シリーズは、1993年から連載されている長寿作品。そんな同作を手掛ける人気漫画家が伊藤氏への誹謗中傷に加担していたという事実に、SNS上では《山原義人マジかよ…》《かりにもマガジンの連載もってる著名な漫画家がセカンドレイプするとは》とショックの声が広がっている。
ちなみに、山原氏は2013年からツイッターを利用しており、主に政治や国際問題に関する意見を発信中。右派を感じさせる投稿も多く、ドナルド・トランプ元大統領をめぐる陰謀論にも強い関心を抱いているようだ。
ただ、今回の訴訟問題をきっかけに、あらためて山原氏の政治思想を知った読者も多い様子。そのため、《昔読んでたからネトウヨに堕してしまったってのは悲しいなあ…》《昔読んでた龍狼伝の山原義人が右翼思想にはまってそこから陰謀論へのめり込んでいってるの今知ったよ…》《山原義人マジかよ…。サブカル界には結構な確率でアレな人が多いのは何でや》と失望する声も見受けられる。
「作者の思想と作品は無関係」とは言うものの、中々切り離して考えられないのも読者の心情。「龍狼伝」の連載に影響が出なければいいのだが…。
文=「まいじつエンタ」編集部
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Koldunova / PIXTA
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