KAT-TUNが「日本全国・投網の旅」を地上波で放送できた複雑な背景

KAT-TUNが「日本全国・投網の旅」を地上波で放送できた複雑な背景

画/彩賀ゆう

アイドルグループ『KAT-TUN』によるバラエティー番組『KAT-TUNの世界一タメになる旅!SP』が先日、2年ぶりに復活し、TBS系列で放送された。番組放送直後から、番組の通称である“タメ旅”がツイッターのトレンド入りするなど歓喜の声を上げるファンが続出した。



2015年4月から翌年3月まで地上波レギュラー番組として放送されていたこの番組。今年5月からはタイトルを『KAT-TUNの世界一タメになる旅!+』として、インターネット動画配信サービスの『Paravi』で独占配信されている。今回は多くのファンから「地上波で見たい」と言う声に後押しされ復活した。


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有料動画サービスの企画から地上波復活へ

今回の放送は『日本全国投網の旅』と題して、多摩川で投網に挑戦。KAT-TUNの3人が魚をゲットしていくなど、変わらぬ活躍にネット上では《タメ旅楽しい》《毎週見たい》など地上波で見れたことへの喜びの投稿や、レギュラー復活を望む意見であふれかえった。


ある業界関係者は「タメ旅は地上波からParaviに移り、かなり制作費にも余裕が出てきたようで、相当面白くなってパワーアップしています。当然、これを見たさにParaviに入るファンも多く、加入数を増やす優良コンテンツの一つになっているような状況です。そのため、なかなか地上波でレギュラー復活というのは難しいかもしれませんが、これだけのファンの声が集まれば、今回のような特別版というパターンで地上波でも見れる回数は増えていく可能性は出てくるでしょう」と話す。


従来は面白い企画や番組でも、スポンサーがつかないと実現できなかったり継続できないことがあった。最近は、NetflixやHulu、Amazonなどが有料の動画配信サービスを普及させる目玉として、独自番組の制作を続々と行っており、それが地上波テレビの予算削減に喘いでいたテレビ制作業界にとっては恵みの雨となっている。


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いまやジャニーズタレントもネットに頼る時代

Paraviは、TBSオンデマンドの後継として、2018年4月に開始した有料動画配信サービスで、電通やWOWWOW、日本経済新聞も出資している。後発のParaviがユーザーを獲得するための独自企画のひとつが、KAT-TUNのタメ旅の復活だったわけだ。


つい最近までインターネットに否定的で所属タレントのネット露出を拒否していたジャニーズ事務所だが、いまやネットに頼らないと冠番組の復活もできない時代になったともいえる。


皮肉なことではあるが、今後も良質なコンテンツが見られるのは喜ばしいと言えるだろう。


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