芥川賞・沼田真佑氏、デビュー作の受賞は「Gパン1本なのにベストジーニスト」

芥川賞・沼田真佑氏、デビュー作の受賞は「Gパン1本なのにベストジーニスト」

画像提供:マイナビニュース

第157回芥川賞を受賞した沼田真佑氏が19日、東京・日比谷の帝国ホテルで受賞会見を行い、デビュー作での受賞という快挙に「ジーパン1本しか持ってないのにベストジーニスト賞という気分」と独特の表現で喜びを語った。

写真撮影ではカメラマンから何度も笑顔をリクエストされると、緊張から表情がこわばっていた沼田氏。受賞の心境を聞かれて「本当に、光栄です」とだけつぶやき、しばらく沈黙が続く場面も。受賞は想像していなかったそうで、「部屋着のままで来た感じで、朝から着てるTシャツで…」と恐縮していた。

受賞作『影裏(えいり)』は、東日本大震災がきっかけに物語が描かれる作品で、沼田氏は「自分も岩手に住んでますし、禊(みそぎ)みたいな感じで書いた面はないことはないと思います」と心境を説明。今回の受賞で、「世話になっている土地の方のなにがしかのエールになってくれればと思ってますので、5年間住んでるんですけど、その分恩返しの形になったかな。錯覚でしょうけどね」と謙そんした。

生まれは北海道小樽市で、「おふくろの実家で産院で生まれただけなんですけど、結構好きで、プロフィールでは出身地とさせていただいてるんです」と愛着がある様子。ただ、「7〜8月しか行ったことなくて…(笑)」と付け加えて、報道陣を笑わせた。

一方、『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞した佐藤正午氏は、在住の長崎県佐世保市から電話で会見に参加。

「何のために小説を書いているのか」という質問に、「難しいですね、あんまりいじめないでください…」と回答したり、受賞を東京ではなく佐世保で待つことを選んだことについて、「地方在住の方は、電話で記者会見に臨んでくださいってパンフレットみたいなのがあったんで…」と率直に答えるなどして会場をわかせ、最後は「本当にうまくしゃべれなくて申し訳ない。集まっていただいて、すいません!」と謝罪していた。

○第157回芥川賞・候補作

今村夏子『星の子』
温又柔『真ん中の子どもたち』
◎沼田真佑『影裏』
古川真人『四時過ぎの船』

○第157回直木賞・候補作

木下正輝『敵の名は、宮本武蔵』
佐藤巌太郎『会津執権の栄誉』
◎佐藤正午『月の満ち欠け』
宮内悠介『後は野となれ大和撫子』
柚木麻子『BUTTER』

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