石川さゆりに紫綬褒章「聴く方の隣に寄り添う曲を」

石川さゆりに紫綬褒章「聴く方の隣に寄り添う曲を」

紫綬褒章を受章を報告し、笑顔を見せる石川さゆり(撮影・横山慧)

政府は19年春の褒章受章者を20日付で発表し、学問や芸術分野での業績をたたえる紫綬褒章に演歌歌手石川さゆり(61)が選ばれた。

デビューから46年。昭和、平成と歌い続け、令和がスタートした直後に吉報が舞い込んだ。

このほど都内で会見した石川は、報道陣を前にすると「何か皆さん、いつもと雰囲気が違うんですけど」と笑った。「あらためてこの褒章の重さを感じます。デビューして47年近く作ってきた音楽、歌ってきたものが、間違ってないぞ、とはんこを押していただいたような感覚。叱咤(しった)激励だと受け止めました」と喜びをかみしめた。

15歳だった73年「かくれんぼ」でアイドル歌手としてデビュー。リリースしたシングルは124枚にものぼる。「NHK紅白歌合戦」通算41回出場は紅組歴代最多だ。現在3年連続で紅組のトリを務めており、国民的ヒットソング「天城越え」「津軽海峡・冬景色」は年末の風物詩。昨年の紅白では布袋寅泰とコラボし、30人の和楽器隊を従えて妖艶かつ鬼気迫る「天城越え」を披露した。

大ベテランになっても新たなチャレンジを続けている。「新しい時代にこのようなうれしいお知らせをいただいたので、より一層の精進をしていかなければいけないと思っています。歌も、生きていかなければいけないですから。時代の中で皆さんが何を欲しているのか感じながら、聴く方の隣に寄り添う曲を歌っていきたいです」と誓った。

紫綬褒章受章者は計21人。ほか新国立競技場の設計などで知られる建築家隈研吾さん(64)、漫才コンビのオール阪神(62)巨人(67)、歌舞伎俳優中村鴈治郎(60)らも選ばれた。【横山慧】