歌手K、縁ある鶴瓶主演映画の主題歌を書き下ろし

歌手K、縁ある鶴瓶主演映画の主題歌を書き下ろし

映画「閉鎖病棟 −それぞれの朝−」の主題歌を手掛けたK(右)は、主演を務める笑福亭鶴瓶の撮影現場を訪ねた

韓国人歌手K(35)が、笑福亭鶴瓶(67)主演映画「閉鎖病棟 −それぞれの朝−」(平山秀幸監督、11月1日公開)の主題歌「光るソラ蒼く」を書き下ろしたことが22日、分かった。

Kと鶴瓶には不思議な縁があった。04年に来日したKは、鶴瓶の出演番組を見て日本語を勉強していたという。その後、Kが番組収録でスタジオに行った時、別番組のために来ていた鶴瓶と偶然会った。Kが流ちょうな日本語であいさつし雑談ができたことがきっかけで2人の交流が始まった。

Kは、何度も撮影現場を訪れ、鶴瓶のラストシーンも見学して楽曲制作の参考にした。「ラジオなどでご一緒させてもらったことはありましたが、作品を通して共演するのは初めてなのでとてもうれしく思ってます」と、念願かなったことを喜んだ。

現場での鶴瓶にも触発され、背中を押してもらった。Kは「演じる瞬間だけは、僕が今まで知っていた鶴瓶さんとはまったく別人に見えました。役のために体重を落としてその人になり切る職人魂に胸が震えたことを覚えてます。仕事に対する姿勢、どんな人にも分け隔てなく接する鶴瓶さん。大先輩として見習いたいところがたくさんありました」と振り返り、「『この映画はほんまにええ作品やからええ曲作れよ!』と温かく背中を押してもらいました。台本を読んで現場を何度も見学させてもらって、イメージを少しずつ時間をかけてふくらませていきました」と話した。

完成した楽曲「光るソラ蒼く」について、Kは「人は必ず自分じゃない誰かの支えがあって生きてる事を強く信じてほしいという思いで作りました。なるべくシンプルで素直に歌うことに気をつけました」とコメントした。

鶴瓶は「Kが撮影現場に来てくれたんですが、少し見ただけでこんなに素晴らしい曲を作ってくれてうれしかったです。この映画は本当に人にやさしい映画でその『やさしい』がこの曲に全て入っています。Kに感謝します」と話している。

同作は作家帚木蓬生氏の原作小説を映画化した。鶴瓶は刑の執行が失敗し、精神科病棟にいる主人公の秀丸役を演じた。主演作は「ディア・ドクター」以来10年ぶり。