園子温監督、Netflixで新たな問題作 椎名桔平、満島真之介、でんでん出演

園子温監督、Netflixで新たな問題作 椎名桔平、満島真之介、でんでん出演

園子温監督作、Netflixオリジナルシリーズ『愛なき森で叫べ』(左から)椎名桔平、満島真之介、でんでん

映画『愛のむきだし』や『ヒミズ』などが各国の映画祭で数々の賞を受賞し世界中にその名を轟かせる園子温監督が、Netflixオリジナルシリーズ『愛なき森で叫べ』の監督・脚本を務めることが発表された。主演は椎名桔平、さらに満島真之介、でんでんの出演も決定している。

 実際の猟奇殺人事件にインスパイアされて生まれた、『冷たい熱帯魚』、『恋の罪』では、善悪のはざまでうごめき合う深い人間描写が、日本のみならず世界中に衝撃を与えた。新作も、ある猟奇的殺人事件にインスパイアを受けており、話題と物議を醸しそうだ。

 園監督は「世界中の人々、これまで私の作品を支持して下さった方はもとより、新たな観客に向けて、残酷でありながらもロマンティックな、全く新しい愛の物語をお届けします。 普段からNetflixをよく視聴しており、この作品がどのように受け止められるのか、非常に楽しみです」と、コメントを寄せた。

 市井の平凡な人々が、どのように犯罪に巻き込まれ被害者となり、時に、犯罪に加担して加害者となってしまったのか? 彼らはどのような経緯で「善人」であることを放棄してしまったのか? 21世紀になってもなお、常識を超越した事件は世界中で、そして私たちのすぐ隣で起きている。

 主人公は、冷酷な先天的犯罪者・村田丈(椎名)。表面上は明るく快活だが、実際は他人を精神的に支配し、金を搾り取り、残虐な犯行を行わせる。園作品は『新宿スワンII』(17年)に続き、2作目。椎名は「園監督は役者に“役をリアルに生きているかどうか”を投げかけてきます。わずかな躊躇(ちゅうちょ)も見逃しません。相当にタフな現場ですが、それを上回る喜びを感じています」と意気込みを語った。また、椎名にとってNetflixオリジナル作品は映画『アウトサイダー』に続く2作目。「世界中の皆さんに届くという事はとてもうれしいですし、現在の日本の文化や、日本人そのものをダイレクトに感じてもらえる機会になればと願ってます」と張り切っている。

 「何かでかいことをしたい」と上京し、自主映画サークルの仲間たちと猟奇的な事件に巻き込まれる若者・シン役を演じる満島は、『東京ヴァンパイアホテル』(17年)、『ピアニストを撃つな!』(18年)に続き、園監督と3度目。

 『冷たい熱帯魚』以来、園作品の常連とも言えるでんでんは、「深い関わりのある園監督から、“一緒に世界でやりませんか”と言われて、覚悟を決めましたし、未来が見える、希望に満ちあふれた気持ちになりました」と話している。『冷たい熱帯魚』では強烈な犯罪者、今回は村田に籠絡(ろうらく)される娘を通じて事件に絡め捕られていく父親を演じることになり、「(前回とは)真逆の被害者。台本を読む前からこれは難しいぞと感じた。難しい程にやりがいも大きい。どのような被害者になるか自分自身に興味がある」と意気込んでいる。

 『愛なき森で叫べ』は、2019年、完全新作のNetflixオリジナルシリーズとして全世界190か国へ配信予定。

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