【西郷どん】北川景子、天璋院篤姫役 不安乗り越え「自信になった」

【西郷どん】北川景子、天璋院篤姫役 不安乗り越え「自信になった」

大河ドラマ『西郷どん』第37回「江戸無血開城」に登場する天璋院篤姫(北川景子)(C)NHK

NHKで放送中の大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)第36回(9月23日)「慶喜の首」のラストで、久しぶりに登場した天璋院篤姫(北川景子)。第37回(9月30日)「江戸無血開城」では、幾島(南野陽子)の手引きで秘密裏に対面した西郷吉之助(鈴木亮平)に、江戸城から逃げるように勧められるが、天璋院は徳川の名にかけて戦うと答え、自ら自決する覚悟だと突っぱねる。

 そもそも篤姫は、薩摩藩・島津斉彬が一橋慶喜を将軍継嗣にするため、内部から裏工作をせよと命を受け、徳川13代将軍家定へ輿入れをしたのだった。その頃、家臣だった吉之助も「慶喜を将軍に」と動いていたのだが…。慶喜が15代将軍になった頃には時代は変わっていて、今度は吉之助が「慶喜を討つ」と先頭に立ち、江戸城に総攻撃をしようとしているとは。なんて因果なめぐり合わせか。

 北川が演じる篤姫は、第5回(2月4日放送)に初登場し、輿入れまでのゴタゴタを経て、家定とはわずか1年半で死別。落飾して天璋院となった第17回(5月6日放送)以来の再登場となる。北川にとっては、少ない出番の中で、経年変化を見せながらキャラクターの存在感を出していかなければならない難しさがあったという。

 「1回の中でも1年から3年、時間が進むことがあって、薩摩にいたころ、輿入れの前と後、そして天璋院と、身なりもどんどん変わっていく中で、視聴者に『誰?』『別人みたい』『キャラがつながっていない』などと、違和感を与えないように、『西郷どん』の篤姫を作っていくことが自分にとっては一番の課題でした。無血開城の回で久しぶりに登場することになって、かつらや着物で外見的な変化をどう見せるか、お芝居でどれくらい大人になった感じを出せばいいのか、声の高さはどれくらい低くしようか、などとすごく悩みました」。

 西郷との再会シーンの撮影は7月に行われ、約4ヶ月ぶりの『西郷どん』の現場だったという。「いろいろ頭で考えたことよりも、久しぶりに鈴木さんと再会のシーンのリハーサルをした時に、まず再会を懐かしむ、感慨深い気持ちが湧いてきて、その気持ちが視聴者にも伝わればいいな、と思いました。西郷と天璋院は、政治的立場としては複雑な再会になりましたが、西郷のうわさは天璋院の耳にも入っていたでしょうし、お互い頑張って生き延びて、再び会って話しができたことを純粋に懐かしむ気持ちもあったと思います」と振り返っていた。

 無血開城のシーンをもってクランクアップした北川。「ほかの作品の撮影にも参加しながらでも、1年におよぶ長い期間、一つの作品、一つの役を考え続けるといのはなかなかなくて、デビュー作の『美少女戦士セーラームーン』(CBC・TBS系で1年にわたって放送)以来でした。第37回が最後の登場になるのですが、もう、『西郷どん』の現場に来ることもないのか、と思ったら寂しかったですし、終わりたくない、まだ出たい、という感じでした」。

 『西郷どん』では自分の髪の毛を使って髪を結っていたそうで、「その制約がなくなり、気分転換で髪を切りました」。夏以降、髪が肩にかからないくらいのボブスタイル(本人は『おかっぱ』と言っていた)で、ほかのドラマに出演するなど、前へ進んでいるが、改めて初めて出演した大河ドラマ『西郷どん』を振り返って思うのは「参加できてよかった」ということ。

 「大河ドラマに出ることの反響の大きさを実感しています。篤姫という役も、これまでさまざまな幕末作品で、錚々たる女優さんたちが演じてきて、私ではうまくいかないかもしれない、という不安もありましたが、最終的には『すごくよかった』と、たくさんの方に言ってもらえて、俳優を頑張って続けてきてよかったな、と思えたし、自分の自信にもなったし、また呼んでいただけるように、頑張ろうと思う励みにもなりました」。

 江戸城を官軍に明け渡すことになった日、最後に退出したのは、天璋院だったと伝わっている。その毅然とした後ろ姿は、その場にいた官軍の兵たちの涙をさそったとか。『西郷どん』の天璋院も最後に印象的な後ろ姿を見せてくれる。

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