“ロス”続く深田恭子主演ドラマ「はじこい」、最終回満足度は冬ドラ最高

“ロス”続く深田恭子主演ドラマ「はじこい」、最終回満足度は冬ドラ最高

冬ドラマの中でも特に視聴者満足度が高かった『初めて恋をした日に読む話』(C)TBS

“冬ドラマ”のなかでも放送のたびにひときわ視聴者の熱量が高まっていったのが、深田恭子主演のTBS系ドラマ『初めて恋をした日に読む話』。3月19日に最終回を迎えて久しいが、Twitter等のSNSをはじめネット上では、“はじこいロス”が蔓延している。視聴率こそ大振れしなかったものの、『コンフィデンス』誌による視聴者満足度調査「オリコン ドラマバリュー」では、すべての冬ドラマの中で最高の満足度(3月5日放送の第8話が100Pt満点中98Pt)をマークしたほか、最終話も冬ドラマ最高の最終回満足となる93Ptで幕を閉じた。この結果を見ると、未だにロスが収まっていない現状も頷ける。

◆視聴者はラストシーンをどう見た? 「非現実的な展開が逆に良かった」との声多数

 持田あき氏の同名漫画を実写化した本作は、東大受験に失敗したことで就職も仕事も恋愛も何もかもが上手くいかない、残念なアラサーしくじり女子の主人公・順子(深田)が、3人の男性の登場によって人生の“リベンジマッチ”を繰り広げていくラブコメディ。順子に想いを寄せるのは、順子が務める塾の教え子で東大合格を目指す不良高校生の匡平(横浜流星)、順子の高校時代の同級生で匡平の担任教師でもある山下(中村倫也)、従兄弟でエリート商社マンの雅志(永山絢斗)の3人で、この全くタイプの異なる面々と順子との“四角関係”が加速することで、視聴者の作品に対する熱も高まっていった。

 ドラマバリューの推移を見ると、スタート時の1話、2話はともに54Ptとまずまずの走り出しだったが、順子に恋心を抱いていることに気付いた匡平が若者らしく積極的に想いを行動に移していくことで、雅志、山下の順子へのアプローチも大胆になっていき、恋模様が絡み合っていくたびに、3話:73Pt、4話:88Pt、5話:95Ptと右肩上がりで満足度が上昇。そして、山下が順子と匡平の幸せを思って“男の決断”を下した8話で自己最高及び1月期ドラマ最高値となる98Ptを獲得後は、最後まで誰とどうなるかわからないドキドキのストーリー展開で見せ、最終話まで90Pt台をキープし続けた。

 最終話では、順子を巡る恋のバトルも完結。少女漫画原作ならではのドラマチックなラストとなったが、視聴者からは、「すごく泣いたし、すごくキュンキュンした」(10代女性/神奈川)、「最後の最後でハッピーエンドでベタだったがそれが良かった」(30代女性/神奈川)、「非現実的ではあるけど憧れる!」(30代女性/東京)、「紆余曲折がありながらハッピーに終わって良かった」(50代男性/東京)とのコメントが多く寄せられている。

◆魅力的なキャストと名セリフの数々が、視聴者の熱を高めた

 ドラマバリューの累積平均ポイントを項目別に見ると、最も高かったのはTwitterのツイート量から算出した「話題性」の項目で20Pt満点中、平均17.9Pt。このことから、視聴者が「語りたくなる」ドラマであったことが窺えるが、それには主演の深田恭子をはじめ、永山絢斗、横浜流星、中村倫也と、現在の人気度を含め絶妙なキャスティング、そして“みんな良い人”という魅力的な登場キャラクターを体現した彼らの活躍によるところが大きいと言えるだろう。特に深田の役どころは、バランスを間違えればあざとく見えかねない難しさがあったはずだが、ナチュラルな演技で共感を集め、視聴者からは「深田さんがとても可愛らしく、徐々に強い意志を持って行動する凛とした女性に成長していく姿が良かったし、応援したくなった」(50代女性/埼玉)との声が寄せられている。

 また、吉澤智子氏による脚本も視聴者熱を高めた要因として大きいだろう。同氏は、同じく深田が主演を務めたドラマ『ダメな私に恋してください』(16年1月期)をはじめ、『あなたのことはそれほど』(17年4月期)、『きみが心に棲みついた』(18年1月期)と、好調が続くTBS系火曜10時枠で少女漫画原作のドラマを数多く手がけてきている脚本家。同作には、「好きで好きで、嫌いになりそうなくらい好き」「(順子は)俺んだよ」「好きなだけじゃだめなのか」など、視聴者を胸キュンさせるワードに加え、「きつい時にきついって言わないと、大人になってからパンクの仕方すらわからない人間になっちゃう」「旬をすぎたって生きていかなければならない」「勉強は未来の君の大切な人のためにする」など、人生の機微に触れた名言が随所に散りばめられており、それらが視聴者の共感を呼び、作品の評価につながっていったところもあるはずだ。

 TBS火曜10時枠では近年、人気漫画を原作とした恋愛ドラマが数多く制作されているが、新垣結衣主演の『逃げるは恥だが役に立つ』(16年10月期)を筆頭に、『あなたのことはそれほど』(17年4月期)、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(18年4月期)、『中学聖日記』(18年10月期)など、話題作として成果を残している作品が目立つ。今回の「はじこい」も同枠ドラマの歴史に爪あとを残す作品となり、改めてTBSのドラマ制作力の高さが窺い知れた。

●オリコン ドラマバリューとは
 オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。

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