出演作が軒並みヒットの沢村一樹「テレビが好きな世代に恵まれた」

沢村一樹 出演作ヒットの理由は"作品にも共演者にもスタッフにも世代にも恵まれた"

記事まとめ

  • 沢村一樹が主演するアガサ・クリスティ『予告殺人』が14日に放送される
  • 沢村は出演作がヒットする理由を「テレビが好きな世代に恵まれた」と話した
  • また、同ドラマについて「子どもの頃のサスペンスを意識して」演じたと語った

出演作が軒並みヒットの沢村一樹「テレビが好きな世代に恵まれた」

出演作が軒並みヒットの沢村一樹「テレビが好きな世代に恵まれた」

ドラマスペシャル アガサ・クリスティ『予告殺人』4月14日放送(左から)沢村一樹、大地真央(C)テレビ朝日

俳優の沢村一樹(51)が主演するテレビ朝日系ドラマスペシャル、アガサ・クリスティ『予告殺人』が14日(後9:00〜)に放送される。沢村が主演、または出演しているドラマは、視聴率的にも安定した数字を重ね、続編が制作されることも少なくない。ここ数年、ずっと運気が上がっている状態を維持しているように見える。

 本人に直接、そう言ったら、「ノッてる感じに見える?(笑) そう言っていただけるのは、役者としてはうれしいです。僕も恵まれているな、と思います。作品にも、共演者にも、スタッフにも。世代にも恵まれたのかな。僕らの世代が一番テレビを見ている、テレビが好きな世代だと思う。そういうことも含めて運の良さを感じています」。

 インタビューをしたのは、今月28日に同局で放送されるドラマスペシャル『未解決の女 警視庁文書捜査官〜緋色のシグナル〜』の撮影中。1月クールに同局で放送された連続ドラマ『刑事ゼロ』にも主演しており、1月スタートの全局の連続ドラマの中で期間平均視聴率1位(10.1%)をとっている。

 『未解決の女』は、昨年4月期に放送された連続ドラマの続編スペシャル。昨年7月期には、“月9”で『コード・ブルー』(17年7月期)以来となる期間平均2ケタを記録した『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』(フジテレビ)にも主演。有村架純演じるヒロインの父親役で出演した、連続テレビ小説『ひよっこ』(2017年前期、NHK)も先月、続編『ひよっこ2』が放送され話題になった。4月スタートの連続ドラマ『白衣の戦士』(日本テレビ)への出演も決まっている。

 続編といえば、テレビ朝日が世界的に有名な英国の“ミステリーの女王”アガサ・クリスティの名作を原作とする単発ドラマを制作するのも3年連続4作目で、放送を控える『予告殺人』を含め3作品に出演しているのが沢村だ。一貫して、警視庁捜査一課・特別捜査係の警部・相国寺竜也(しょうこくじ・りゅうや)を演じている。

 「相国寺は、『そして誰もいなくなった』(17年)の時に作られた、ドラマオリジナルのキャラクターだったので、3作目があるとは思いませんでした。事件現場ではどんな些細な証拠も見逃さない鋭い観察眼を持つ男で、特別捜査係というくらいですから、いつも特別な事件を担当するんです」。

■荒川良々とのコンビも3作目

 数ある出演作品の中でも圧倒的に刑事を演じることが多い沢村。「キャラクターの差別化は難しいですよね。『未解決の女』の古賀は、いつも部下を怒鳴りつけている、いままでにないポジションの役だったので差別化しやすかったです。相国寺は…、オリジナルキャラクターということで、賛否両論あると思うんですけど、髪型や黒縁のメガネ、特徴的なしゃべり方で、自分がやっているほかの役とは差別化しやすいですね。日常生活のシーンがほぼないので、『そして誰もいなくなった』の時に、和泉聖治監督(『予告殺人』の演出も担当)とも相談しながらキャラクターを作っていきました」。

 役作りは周囲の人物にも影響される。相国寺の場合、荒川良々が演じる多々良伴平(たたら・ばんぺい)とコンビを組むことで、“らしさ”が際立って見える。多々良は、八丈島東署時代に、相国寺とコンビを組んで事件を解決(『そして誰もいなくなった』)。その縁で警視庁捜査一課に転属し(『大女優殺人事件〜鏡は横にひび割れて』)、ともに事件を解決した。

 「僕と良々、相国寺と多々良、2人の刑事ドラマとしても楽しんでいただけたら。全然キャラクターが違うんですが、2人ともデカいんですよ(笑)。身長が同じくらいあって。デカい2人が、レトロな世界観の中でウロウロしている感じを面白がっていだけたら。良々はあたふたする芝居が上手なので、いろいろあたふたさせています」。

 今回の原作『予告殺人』は、クリスティー・ファンクラブ選出の「人気作品ベストテン」(1982年)で、『そして誰もいなくなった』『アクロイド殺し』『オリエント急行殺人事件』に次いで第4位を獲得するほど、非常に評価の高い作品。

 「僕が子どもの頃の印象として、洋画のサスペンス映画の大作といえば、アガサ・クリスティだった(日本では1975年〜90年に9作品公開されている)。どれも独特の雰囲気があって好きでしたね。一方で、テレビ朝日でやっていた天知茂さんの『江戸川乱歩の美女シリーズ』(1977年〜85年)も観ていたので、当時のサスペンスをどこか意識して演じているところがあると思います」。

 スマートフォンを使う現代のおはなしだが、登場人物たちの設定、その衣装や暮らしぶりがレトロ。今回の『予告殺人』でも、大地真央が演じるメインキャラクター、殺人を予告される黒岩怜里(くろいわ・れいり)は、“小径の館”の当主で、館に友人や居候、下宿人を住まわせ、周囲からは「レーリィ」と呼ばれているという設定。

 「いつの時代なの?と思うところもあるかもしれないけど、不思議なことに、違う時代からやってきたのは相国寺と多々良の方で、オリジナルキャラクターなりのよそ者感が絶妙なんですよね。ほかのドラマにはない、“らしさ”だと思います」。

■アガサ・クリスティ『予告殺人』あらすじ

 のどかな田舎町にある古風な洋館・小径の館。そこの当主である黒岩怜里(大地真央)は、ある朝タウン紙『あさひタイムズ』の片隅に『殺人のお知らせ 10月29日金曜日 於・小径の館 お仲間のお越しをお待ちします』という広告を発見する。

 その日の夜に、自分の館での殺人を予告するという謎の広告に目を輝かせた怜里は、さっそく親友で同居人の土田寅美(室井滋)に報告。家政婦のミッチー(ルビー・モレノ)にも「今日は忙しくなりそうよ!」とパーティーの準備を急がせる。

 小径の館での殺人予告は町のあちこちでもうわさになり、夜のパーティーには住人たちが続々。牧師の八矢(村杉蝉之介)とその妻・万智(山口香緒里)、館の居候・桃畑鳩児(山本涼介)・雉香(吉川愛)兄妹、『あさひタイムズ』編集長の芥川(鈴木勝大)とその母・芙美子(和泉ちぬ)、ヤメ検弁護士の武類(国広富之)とその妻・桜子(田島令子)、そして館で暮らす画家の立花詩織(北乃きい)といった面々が館に集まり、まさにパーティーが始まろうとしたその時――突然、室内が真っ暗になり、銃声が3発鳴り響く!

 次に灯りがともったときに客人たちの目に映ったのは、純白のドレスを真っ赤に染めて立ち尽くす怜里と、その傍らに倒れる見知らぬ男・車井(大浦龍宇一)の死体だった!

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