鋭い眼光と強面の遠藤憲一が1位に、“悪役”が似合う俳優ランキング

鋭い眼光と強面の遠藤憲一が1位に、“悪役”が似合う俳優ランキング

強面の元Vシネ俳優・遠藤憲一が“悪役”が似合う俳優ランキング1位に (C)ORICON NewS inc.

映画やドラマなど、ストーリーを展開する上で、重要なキーパーソンとなる「悪役」。ひと昔前であれば、任侠映画の敵役など見るからに強面俳優が主流であったが、近年では演技派俳優がその地位を確立している。ORICON NEWSでは、女性編に続き悪役が似合う俳優ランキングを調査。近年では主演や準主役、コミカルな役どころも目立つ演技派俳優として人気の【遠藤憲一】が1位となった。

■強面の元Vシネ俳優が1位、全世代が認める“ザ・悪役”

 【遠藤憲一】が10代〜50代の全世代で1位に。Vシネマ『実録・北海道やくざ戦争 北海の挽歌』などで数々のヤクザ役を演じて、2009年にドラマ『湯けむりスナイパー』(テレビ東京系)で連ドラ初主演を果たした際には「Vシネマ悪役の遠藤憲一が連ドラ初主演」と銘打たれた。

 鋭い眼光と強面の顔貌で、パッと見で「悪役」感を演出しているが、最近では、ドラマ『私のおじさん〜WATAOJI〜』(テレビ朝日系)の毒舌妖精おじさん役など、愛嬌のある役どころも多く、バラエティではお茶目な一面も見せ、「かわいい」と言われることも多い。Twitterでアップされる猫好きな一面もギャップがあって話題となっている。

 そんな遠藤に「とても良い方だと思いますが、顔が強面なので」(奈良県/10代・女性)、「最近いい人やコミカルな役が多いけど、やっぱ悪役を演じている時の凄みは抜群だと思う」(群馬県/50代・男性)と老若男女が絶賛。「顔もこわいが色々な役が出来すばらしい、でもやはり悪役の演技には迫力がある」(大阪府/50代・男性)と、ビジュアルだけではなく俳優としての演技力を正当に評価する声が多かった。

■内面の「悪」を怪演、存在感と顔芸の凄みが際立つ

ドラマ『半沢直樹』(TBS系/2013年)で演じた大和田常務から悪役イメージが定着した【香川照之】が2位に。映画『カイジ』の利根川幸雄役も“狂気じみた悪役”が印象深いし、ドラマ『小さな巨人』(TBS系)、映画『七つの会議』などでは、主人公の前に立ちふさがる上司役で、強烈な存在感を発揮してきた。組織構造のあり方を体現する権力の象徴のような「相対悪」や「必要悪」の役柄を、誇張した演技で表現するのが香川の真骨頂ともいえるだろう。

 そんな彼に「半沢直樹の土下座が忘れられない」(東京都/20代・女性)、「半沢直樹のイメージが強いから」(神奈川県/30代・女性)と大和田常務による最終話の土下座が大きなインパクトをもたらしたという声が多数。「悪代官顔であると思うから。演技にクセが大きく、それが悪役として活かされていると感じるから」(北海道/50代・男性)と分析した声もあった。

■イヤミ課長でブレイク、身近にいる悪&憎まれ役を演じさせたピカイチ

 3位には【木下ほうか】がランクイン。バラエティ番組『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)でシリーズ化もされるほど話題となったイヤミ課長を演じたことも記憶に新しい。イヤミ課長の「はい、論破!」は2015年の新語・流行語大賞にもノミネートされた。長い下積み時代のある名バイプレイヤーで、『下町ロケット』(TBS系)、『昼顔』(フジテレビ系)などドラマでは憎まれ役を多く演じている。

 そんな木下にアンケートでは「イヤミったらしい役といったらほうかさんの顔しか思いだされないから」(東京都/10代・女性)、「嫌みな演技がお上手だと思います」(埼玉県/50代・女性)と、“当代一のイヤミキャラ”として認知されている。「声質が悪役にあっている」(千葉県/20代・女性)と声のよさを褒めるコメントもあった。

■所作、表情、声、すべて悪役に染まる、憑依型の演技力を持つ俳優たち

 4位には、2016年頃から“悪役”のイメージが付き始めた【高嶋政伸】が。ドラマ『DOCTORS 〜最強の名医〜』(テレビ朝日系)、NHK大河ドラマ『真田丸』、映画『暗室教室』などで多彩な役柄を演じ、“ヒステリックで狂気じみた悪役”を怪演することで知られている。そんな高嶋には「ニヒルな悪役が新たな悪役像を作り出している」(東京都/50代・男性)との意見が寄せられた。

 悪役俳優と言えばこの人の【白竜】は5位に。まさに“The 暴力”というイメージで若頭、ラスボス前の組織のナンバー2的な役どころが多い。代表作も『首領への道』、『白竜』、『炎 極道地獄変』、『極道の紋章』とヤクザ映画が多数。「いいひと役が想像できない」(東京都/30代・女性)との声もあったが、本人は実は気さくで明るい性格であり、暴力やケンカも嫌いだというビジュアルからは想像がつかないエピソードも。

 8位の【岸部一徳】も悪役を語る上ではずせない。無表情さとソフトな話し方、うさん臭さで、異様な怖さを演じ上げる。映画『アウトレイジ 最終章』、『空飛ぶタイヤ』などで名演技を見せてきた。「雰囲気も声も一癖あり、ぐっと場面が不穏にさせる」(滋賀県/30代・女性)と癖のある役柄が似合っているとの声が多かった。

 昨今では、悪役(悪人)と一言で言っても、インテリヤクザや猟奇殺人犯を演じる際、一見怖そうには見えない顔立ちをしている俳優が「悪役」を演じることが多い。それは、強面なルックスや、バイオレンスだけでは表現できない恐怖があるから。そういった物語も増えており、演者も内面からにじみ出る「怖さ」を視聴者に見せられる演技力が、悪役に求められているのかもしれない。

【調査概要】
調査時期:2019年4月4日(木)〜4月10日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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