主人公・ケガレ役に生田絵梨花、Bunkamura30周年のラストを飾る傑作ミュージカル『キレイ―神様と待ち合わせした女―』

主人公・ケガレ役に生田絵梨花、Bunkamura30周年のラストを飾る傑作ミュージカル『キレイ―神様と待ち合わせした女―』

(写真上段左より)阿部サダヲ、生田絵梨花、神木隆之介、麻生久美子、(下段左より)皆川猿時、小池撤平、鈴木杏、橋本じゅん

2019年12月よりBunkamuraシアターコクーンにてBunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画『キレイ―神様と待ち合わせした女―』の上演が決定。主人公・ケガレ役を生田絵梨花が務めることが明らかとなった。

 本作は2000年に大人計画主宰である松尾スズキ・初の本格的ミュージカルとして、Bunkamuraシアターコクーンにて初演。戦争・民族紛争・少女監禁といった、独特な設定やストーリーを松尾ならではの視点で描き、演劇界に大きな衝撃を与えた。その後、2005年に再演、2014年に再再演され、4度目となる今回は、キャストを新たにBunkamura30周年の掉尾を華々しく飾る。

 作品の完成度をあげるべく、今回松尾スズキは出演せず演出に集中し、更に濃密で重層的な作品世界を構築していくという。そして、初演から引き続き音楽は伊藤ヨタロウが担当。一度耳にするだけで心に刻み込まれるような印象深いメロディと作・演出の松尾が綴る歌詞とのコラボレーションによる20曲以上の楽曲が、『キレイ』の作品世界へ観客を誘う。

 舞台は三つの民族が100年の長きにわたり紛争を続けている【もうひとつの日本】。「生と死」「絶望と希望」「大人と子供」など真逆のキーワードが入り乱れる、まさにカオスな世界。誘拐・監禁をされ、地下室で育った一人の少女・ケガレが現実へと飛び出していく。

 主人公ケガレ役には、ミュージカル『モーツァルト!』『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』で第44回菊田一夫演劇賞を受賞し、ミュージカル作品に引っ張りだこの生田絵梨花。松尾スズキ作品には初出演となり、これまで出演してきた作品と一変した本作ではどのような表情を見せてくれるのか注目だ。

 そして、頭は弱いが花を咲かせる異能力を持つ少年・ハリコナ役には映画『3月のライオン』『フォルトゥナの瞳』、主人公の声を務めた『君の名は。』など、これまで数々の作品に出演、満を持して舞台初出演となる神木隆之介。青年・ハリコナ役には再再演時に少年・ハリコナ役を演じ、近年はミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』『キンキーブーツ』などミュージカル作品に多数出演している小池徹平、食品会社の社長令嬢カスミ役にはKERA?MAP #008『修道女たち』や蜷川幸雄三回忌追悼公演『ムサシ』など舞台を中心に活躍する鈴木杏、特殊な機能を備えたダイズ兵のダイズ丸には本年、舞台『偽義経冥界歌』ミュージカル『レ・ミゼラブル』と話題作に出演し、2005年の再演時に同役を演じた橋本じゅん、ダイズ兵回収業者のカネコキネコ役は、本年は大河ドラマ『いだてん』や、『あなたの番です』に出演し存在感抜群の演技を見せつける、大人計画の怪優・皆川猿時が再再演時に続き演じる。

 また、大河ドラマ『いだてん』に主演し話題をさらう大人計画の看板俳優・阿部サダヲが、初演と再演では少年・ハリコナを、再再演ではダイズ丸を演じ、今回は主人公・ケガレを誘拐・監禁した主犯で、物語のカギを握るマジシャン役として出演。そして本年は舞台『クラッシャー女中』の好演が記憶に新しく、今作が初ミュージカル作品となる麻生久美子が成長したケガレであるミソギ役に決定。

 さらに、大人計画の村杉蝉之介、荒川良々、伊勢志摩、猫背椿、宮崎吐夢、近藤公園に加え、乾直樹、香月彩里、伊藤ヨタロウ、片岡正二郎、家納ジュンコ、岩井秀人など、一筋縄ではいかない個性的なキャスト勢揃いした。

 上演決定にあたり、作・演出:松尾スズキと出演の生田絵梨花、神木隆之介、小池徹平、鈴木杏、皆川猿時、橋本じゅん、阿部サダヲ、麻生久美子からのコメントも到着。

【作・演出:松尾スズキコメント】
Q.今回で4度目の上演となりますが、なぜ再演をしようと思われたのでしょうか。
「前三回の公演をへて、ミュージカル畑の人たちとの交流が深まり、自分もミュージカルを研究していくうち、“ミュージカルを壊す”という当初の目論見よりも、“新しい日本発のミュージカル”を構築していこうという気持ちが強くなってきていたところ、Bunkamuraさんから再再再演の話をいただいた。力を合わせて、より、完成度の高い日本人によるエンタテインメント作りを目指そうと思っています」

Q.今回の見どころ、および意気込みをお聞かせください。
「生田さんというミュージカル経験の多いスタアを主役のケガレ役とし、阿部が敵役のマジシャンを演じることで、ミュージカル的クオリティが高く、物語が深く、いっそうおもしろくなる。そう信じています。脚本にも新たに手を加え、新しい楽曲も期待できるかと」

【ケガレ役:生田絵梨花コメント】
「大人計画さんの舞台は何度か拝見しています。シアターコクーンで上演されたミュージカル『キレイ』は初演、再演をDVDで、再再演は実際観に行かせて頂き感銘を受けました。まさか自分がその作品にケガレ役として出演するとは思わず、とても驚いています。嬉しい気持ちと、未知の世界に飛び込むようなドキドキソワソワ感でいっぱいです。個性豊かな皆さんの下で沢山学ばせていただきながら、精一杯務めたいと思います。楽しみです!」

【少年・ハリコナ役:神木隆之介コメント】
「初めて舞台を踏ませて頂くことになりました。とても緊張しています。
映像作品とは異なる事が多く、わからない事だらけですが、先輩方に教えて頂きながら頑張りたいです。
何より、観に来て頂いたお客様に楽しんでいただけるよう、精一杯務めたいと思います。劇場でお待ちしております!」

【青年・ハリコナ役:小池徹平コメント】
2014年の『キレイ』は僕がミュージカルを始めるきっかけになったぐらい大切な作品なので、このお話をいただいたときは、とてもテンションが上がりました!
今回は青年・ハリコナ役として皆さんにこの素敵な作品をお届けできたらなと思っています。
新メンバーを迎え新たな風が入って、パワーアップした作品になると思いますので、是非劇場にお越しください!」

【カスミ役:鈴木杏コメント】
「あの大好きな『キレイ』の世界に加わることが出来るなんて夢のようだ!と、胸ときめいては、「歌」という大きな課題で現実に引き戻される、そんな毎日です。きっと最後まで、そんな毎日です。
松尾さんに頂いた大きなチャンス、しっかり答えたいと思います。頑張ります」

【カネコキネコ役:皆川猿時コメント】
「5年ぶりのキレイ! 5年ぶりのカネコキネコ! ええ。興奮しております。
女とは何か?母性とは何か?愛とは何か?キレイとは何か? 誰が一番キレイなのか?
えーと、あんまり難しく考えずに一生懸命がんばります(笑)」

【ダイズ丸役:橋本じゅんコメント】
「かつて客演で同じ演出家の方から3度(回)以上呼んで頂いた事が無く、今回の松尾さんからのオファーが2度目なので緊張しています。
そして、その分?とても嬉しかったです。
3度目に繋がるように頑張ろうと思っております」

【マジシャン役:阿部サダヲコメント】
「初演から約20年! 4回目の『キレイ』です!
2000年の初演の時は自分がやるなんて全く考えてなかった…いや再演、再再演の時も全っ然考えた事なかった役に今回挑戦します!
新たなキャストの方々と新しい、ミュージカル色の濃い『キレイ』が出来上がりそうな予感がします。よろしくお願いします!」

【ミソギ役:麻生久美子コメント】
「あの名作『キレイ』のお話を頂いたと聞いた時は、何度かマネージャーさんに聞き返してしまう程驚きを隠せず、頭の中にハテナと嬉しさが混在していたことを覚えています。
ミュージカルなので、私に務まるのか正直とても不安ですが、せっかくいただいた大切な機会ですので、松尾さんの演出にしっかりとついていけたらと思います。
私にとって初めてになる大人数の座組の舞台。素晴らしい役者の皆さんとのお芝居も今から楽しみです!」

◆公演概要
Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画
『キレイ―神様と待ち合わせした女―』
日程:2019年12月4日(水)〜12月29日(日)Bunkamuraシアターコクーン
※2020年1月より福岡、大阪にて公演

作・演出:松尾スズキ
音楽:伊藤ヨタロウ
出演:生田絵梨花、神木隆之介、小池徹平、鈴木杏、皆川猿時、村杉蝉之介、荒川良々、
伊勢志摩、猫背椿、宮崎吐夢、近藤公園、乾直樹、香月彩里、
伊藤ヨタロウ、片岡正二郎、家納ジュンコ、岩井秀人、橋本じゅん、阿部サダヲ、麻生久美子 他
主催/企画・製作:Bunkamura、大人計画

≪あらすじ≫
三つの国に分かれ、100年もの間、民族紛争が続く“もう一つの日本”。その争いのさなか、民族解放軍を名乗るグループに誘拐され、監禁されていた少女が、10年ぶりにソトの世界に脱出する。すべての過去を忘れた少女は自ら “ケガレ”と名乗り、ダイズでできている兵士“ダイズ兵”の死体回収業で生計を立てているキネコたち“カネコ組”と出会い仲間に加わる。回収されたダイズ兵を食用として加工するダイダイ食品の社長令嬢・カスミと奇妙な友情で結ばれていくケガレ。戦場をうろつき、死体を拾って小銭を稼ぐ、そんな健気なケガレを見守るのは成人したケガレ=ミソギだった。死ぬことに憧れつつもなかなか死ねないダイズ兵のダイズ丸、頭は弱いが枯れ木に花を咲かせる能力を持つハリコナ、誘拐・監禁することでしか女性と一緒にいられないマジシャンらと出会い、過去、現在、未来が交錯する時間のなかで、ケガレは忘れたはずの忌まわしい過去と対決することになる。

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