岡田健史、同世代の俳優はライバル視せず 「現状維持は退化」野球で学んだ“洞察力”武器に変化恐れず

岡田健史、同世代の俳優はライバル視せず 「現状維持は退化」野球で学んだ“洞察力”武器に変化恐れず

ドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』に出演する岡田健史 (C)ORICON NewS inc.

昨年放送の『中学聖日記』(TBS)で連続ドラマ初出演ながら有村架純の相手役を務め、話題を呼んだ俳優・岡田健史(20)。そんな彼が7月19日FBSで放送される福岡放送・開局50周年記念スペシャルドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』(後7:00)で初主演を果たし、東京の男子高生と博多弁女子が織りなす上京ラブコメディーに挑戦する。「ほかの役者さんに太刀打ちできるもの、人生において使っていけるものは野球で学んだもの」「“現状維持”ということは、退化」など、異色の経歴に裏打ちされた独自の演技論を語ってもらった。

 原作は秋田書店のウェブマンガ雑誌『マンガクロス』で連載され、博多弁のかわいさで重版を重ねる累計15万部突破の4コマ漫画。岡田が演じるのは東京で暮らしている主人公の男子高校生・東京(あずま・みやこ)で、博多から転校してきた幼なじみ・博多乃(はかたの)どん子と再会。博多弁&博多愛で遠慮なしに自分を巻き込むどん子に、最初はペースを乱され戸惑う京だったが、遅咲きの初恋をこじらせていくストーリーだ。

 福岡愛あふれる作品に、福岡出身の自身が出演し「こんなにも早く自分の故郷である福岡を舞台にした作品に出演できてうれしく思います」と笑顔。そんな中で戸惑いもあったという。「野球しかやってこなかった人生でしたので『山笠』(神社の祭礼で用いられる祭具)や『どんたく』の意味を詳しく知らなかった。そのため、撮影現場で共演者の方から『どういう意味?』と聞かれても答えられない自分がいたので、改めて地元について知りたいなと思いました」と語る。

 小学2年生から野球を初めて高校3年時の野球部引退後、演劇部にスカウトされ県大会出場するという異色の経歴を持つ岡田。そこから俳優業に興味を持ち2018年に芸能界入りして、有村架純の相手役として、いきなり連続ドラマ初出演を果たす。これまでの人生の半分以上を費やした野球について「ほかの役者さんへ太刀打ちできるもの、そして人生において使っていけるものが野球。武器というか、僕には野球しかないと思っていて、野球を通して学んだものを使うというよりかは、使わざるを得ない状況に近いです」と説明。

 「20歳になりましたが11年間野球をやってきて、人生の半分を野球に費やしてきた。楽しい、苦しい思い出などたくさんありましたが、それが今の自分の基盤になっていると信じています。小・中・高校でそれぞれ監督から教わったことが、野球以外の世界、仕事で活かせられていることがうれしいです」と野球との出会いに感謝。

 具体的にどのようなことを学んだのか。「高校時代に言われた『気づきの多さが勝敗をわける』という言葉が強く胸に残っています。これは“相手ピッチャーの癖を分析する”際、考えるという行為を日頃からしなさいということで、視野を広く持たないと気づくことすらできないと教わりました」と明かし「今のドラマの現場に置き換えると、相手役が演技を変えたかどうか気づくことができるのか、それに対して自身も反応できるのか、ということに繋がっています」と俳優業に活かされていると答えた。

 ドラマ出演2作目で早くも主演の立場。ラブコメディー作品に挑戦するが、このジャンルは多くの若手俳優がひしめくライバルだらけの現状だ。そんな状況でも「同性で年代や顔のタイプが同じだと役が被り、役を争うことがありますが、僕は基本的にほかの俳優さんに対して敵意識はありません」とライバル視せず、自然体に臨んでいる。

 初主演の大役に対して「主演だと思っておらず、現場を引っ張っていく意識はないですね」と笑いながら「前作に比べて自分が足りなかったことを今作でぶつける“挑戦者”として撮影に挑んでいます。さらに前作と違い、ラブコメディーなので趣旨やニュアンスも違い、その中で自身は何ができるのか、足りないものは何かを見つけることが今は楽しいです」と挑戦者として色んなことを吸収し学べる環境を楽しんでいるという。

 岡田の相手役となるヒロイン・どん子役は、昨年の『女子高生ミスコン』でグランプリを獲得した“日本一かわいい女子高生”の福田愛依。彼女は女優経験が少ないため「現場は岡田さんに引っ張ってもらった」と感謝の気持ちを伝えていたが、これについて「自身としては福田さんが演技をしやすいように配慮している意識はないです。ただ、役の関係性として『活き活きさせるにはどうしたらいいのか』を追求した結果として、福田さんは『引っ張ってくれた』とおっしゃっているのかなと…」と謙そん。

 野球をしていたころはキャッチャーで活躍していた岡田。グランドを見わたして常にメンバー全員の顔を見ることができるポジションだ。「福田さんが演技で悩んでいるのを見て、『何をしてくれたら、うれしいのか』と自身に問いかけて、自身がされて嫌にならないことを意識して声をかけていたりしました」と話し「自分ではキャッチャーのポジションが俳優業に活かされている実感はないのですが、自然と出ていたのかも知れませんね」と、野球で得た相手の仕草や状況の変化に気づくことができることが自然と身についている様子だった。

 最後に芸能界入りして変わったことを聞いてみた。「生活環境がガラリと変わりましたし、野球をやっていた時の体と今は体質がまったく違います。そういう意味では、たくさんの変化を感じました」といい「変化していくことは当然だと思いますし、変化しない状況は怖いと考えています。自身が年々老いていく中で“現状維持”ということは、それは退化という意味と捉えている。ですので、周りの反応が変わっていっても、恐れず色んなことに取り組んでいきたい!」と変化を恐れず常に“挑戦者”として俳優業へ挑み続けると宣言し、さらなる飛躍を誓った。

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