前作超えの興収を記録、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ヒットの裏側

前作超えの興収を記録、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ヒットの裏側

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ワールドプレミア当日(日本時間6月27日)の関連ツイート数の推移

Twitter Japan全面協力のもと、エンタテインメントをはじめ、世の中のさまざまな話題をピックアップし、Twitter上ではどのような反響が起きていたのかを紹介する連載企画『Twitterインキュベーション』。今回取り上げるのは、国内外でヒット中の映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(ソニー・ピクチャーズ配給)。前作超えのヒットを記録した本作には、巧みなプロモーション展開が奏効していたようだ。

◆日本で世界最速上映された、「スパイダーマン」新シリーズ第2弾

 本作は、英・若手俳優のトム・ホランドが主人公ピーター・パーカーを演じる「スパイダーマン」の新シリーズ『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年8月公開/日本公開、以下同)に続く第2作。複数の映画からなる“フェーズ”で構成されてきた「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズ(※マーベル・コミック発のキャラクターに基づき、マーベル・スタジオが製作する実写映画)としては23作目で、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16年4月公開)から始まった“フェーズ3”の最後を飾る作品。この4月に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後の世界を舞台に、高校生のピーター(=スパイダーマン)の新たな戦いと成長が描かれている。

 6月28日に日本で世界最速公開されると、初日から3日間で累計動員70万人、興収10億円と好スタートを切り、国内映画ランキング初登場以降、5週連続TOP10入り。7月27日時点で前作興収を超え、興収30億円を間近に控えている。

◆3社がコラボし、横断的なプロモーションを展開

 本作のプロモーションは映画の配給・宣伝である「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント」が企画立案。映画興行会社の「TOHOシネマズ」、プラットフォームの「Twitter」が賛同し、3社が初めてコラボレーションすることで横断的なプロモーションが展開された。

 ポイントは大きく2つ。1つは、公開直前の6月26日(日本時間6月27日9:30〜)に米・ロサンゼルスで行われた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ワールドプレミアのレッドカーペットイベントをTwitter独占でLIVE配信したこと。そしてもう1つは、そのLIVE配信告知を全65館のTOHOシネマズの幕間にて行ったことだ。映画館というリアルの場で、長期にわたりLIVE配信の告知をしたことで、公開までの高揚感を高めることに成功したほか、普段はあまりSNSに親しみのない層にもアプローチできたという。

「ワールドプレミアには、主演のトム・ホランドさん、ヒロインのゼンデイヤさんなどのキャスト陣や、ジョン・ワッツ監督らがレッドカーペットに登場。女優でTOHOシネマズ「シネマチャンネル」MCでもある山崎紘菜さんが、現地から彼らのインタビューを届けました。加えて、TOHOシネマズの幕間アニメでお馴染みの人気キャラクター“紙兎ロペ”が総合司会を務めるというスペシャル感のあるLIVE配信で、『スパイダーマン』ファンはもちろん、映画ファンにも盛り上がっていただけたと思います」(ジュン・ムーニー氏/Twitter Japan メディア&エンターテイメント業種担当 クライアントアカウントマネージャー)

◆公開日に向け“映画ファンの熱量”を高めることに成功

 9:30〜12:00頃まで行われたLIVE配信中は、こちらもソニー・ピクチャーズのアイデアで「#生スパ」でツイートしてもらうようユーザーに促した結果、イベントの最中から終了後にかけて見事トレンドワード入り。

「『#生スパ』以外の関連ワードについては、その日1日にわたりツイートされていて、公開前日の6月27日〜当日の28日にかけて映画を話題にできたのではないかと思います。今回の取り組みを通して、映画と動画を絡めたプロモーションの相性の良さを感じました」(ジュン・ムーニー氏)

 動画の総視聴数は、7月31日の時点で約190万回(LIVE視聴数:約103万回/アーカイブ視聴数:約87万回)を記録。映画の封切りという“特別な日”を基盤にしたことで、大きな熱量を生むことに成功した。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は大ヒット公開中

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