『黒革の手帖』滝藤賢一の芝居に戦慄も 踏みにじられて「快感」?

『黒革の手帖』滝藤賢一の芝居に戦慄も 踏みにじられて「快感」?

ドラマ『黒革の手帖』第3話より。元子(武井咲)の周りは敵だらけ。元・大手銀行の次長、村井亨(滝藤賢一)の逆恨みが怖い(C)テレビ朝日

 女優の武井咲が主演するテレビ朝日系ドラマ『黒革の手帖』(毎週木曜 後9:00)。3日に放送された第3話では、第1話で黒革の手帖の“最初の犠牲者”となった、元・大手銀行の次長、村井亨(滝藤賢一)が再登場し、鬼気迫る演技で視聴者を戦慄させた。

 元子が派遣行員として勤めていた東林銀行世田谷北支店から1億8千万円を横領し、借名口座のリストを記した手帖で、次長だった村井と当時の支店長・藤岡を脅した元子。この出来事をきっかけに藤岡は北陸の支店に、村井は子会社へと左遷されていた。波子(仲里依紗)から元子が銀座にクラブを開いたことを聞いた村井は愕然。元子の店「カルネ」に乗り込み、自分を踏み台にした彼女への復讐を開始する。

 「仕事も家庭も何もかもめちゃくちゃだ」「あのままいけば、5年後には支店長に昇進できた、いずれは本店勤務、役員への道だって開けていたかもしれない」「受験戦争に勝って、就職活動に勝って、出世コースにも乗ってたのに、何十年もかけてコツコツと積み上げてきたものがお前の横領で全部パーだ」と、ぶちまける村井。元はと言えば、借名口座を作っていた村井たちが悪いのだ。それを棚に上げて、被害者ヅラし、金を無心するあさましさ。挙げ句の果てには、「お勉強させていただきます」と微笑みながら切り返す元子に逆上し、ネクタイで首を締めて、殺す気、か。

 滝藤といえば、これまでの出演作品でも、大きな組織で生きるサラリーマンの苦悩や苦難を演じ、その実感あふれる表現力には定評があるが、『黒革の手帖』では、順風満帆だったサラリーマン人生から転落してしまった男の狂気を体現し、圧倒的な存在感を放っている。

 そんな村井を演じる“醍醐味”について滝藤は「不安定から生まれる爆発力ですね。給料が3分の2になった事に、とにかくこだわっている男ですから(笑)。見事なまでの小者っぷりです。ただ、そんな小者だからこそ、追い込まれると何をしでかすか分からない恐ろしさがある。いつも不安定な状態でいることを心掛けることによって、得体の知れない不気味さを醸し出せれば面白くなるのではないかと思っています」と、コメント。

 「武井さんは役の上とはいえ、毎度毎度、これでもかと村井を踏みにじって下さるものですから、もはや快感すら感じております。まさか自分がそっち側の人間だったとは…。武井さんのおかげで40歳にして新しい自分を発見できました(笑)」と、笑いを交えて話していた。

 「敵は政財界の大物ばかりではない」と気づかせてくれた第3話。滝藤も「視聴者を一切休ませない怒とうの展開にゾクゾクしました。それぞれの役が芝居どころ満載な上に、皆さん猛者揃いですから、面白いのはもちろん、改めて、この作品に参加させていただけた事をうれしく思います。ここに伊東四朗さんが大きく関わってくるので、今後の展開が楽しみでなりません」と、今後に期待を寄せている。

関連記事(外部サイト)