石坂浩二『やすらぎの郷』完結へ 野際さんの“役者魂”「忘れられない」

石坂浩二『やすらぎの郷』完結へ 野際さんの“役者魂”「忘れられない」

半年間にわたる帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』で主演を務め上げた石坂浩二 (C)ORICON NewS inc.

 4月より半年にわたりテレビ朝日系で放送されてきた帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』(月〜金 後0:30〜0:50)が、いよいよ完結。29日の最終回(129話)は拡大スペシャル(〜後1:15)で放送される。すでに全撮影を終えている主演の石坂浩二が、「やすらぎの郷」で過ごした日々を振り返った。「各方面からたくさんの反響をいただいきました。久しぶりにファンレターも来るようになって。意外と若い方からもいただくんですよ。超高齢化社会、この先どなるのか。若者も無関心ではないということがわかりました」と、うれしい驚きも語った。

■脚本家・倉本氏の“石坂いじり” 「ミーハーだな」と一笑に付す

 同ドラマの企画が発表されたのは、2016年6月末だが、企画が動き始めたのは15年の夏にさかのぼる。「北の国から」シリーズなどで知られる倉本氏が、夜のゴールデンタイムに若者向けのドラマが数多く放送され、大人の観るドラマが少ない、という現状に対し、ゴールデンタイム以外の放送枠で毎日放送する、大人のためのドラマを企画。その企画提案を受けて、テレビ朝日がゴールデンタイムならぬ“シルバータイム ドラマ枠”を設けることが決まった。その第1弾として倉本氏のオリジナル脚本による『やすらぎの郷』の制作が始まったのだ。

 倉本氏が長年にわたって芸能界、特にテレビドラマに関ってきた経験のすべてを注ぎ込んだ物語の舞台は、テレビ人専用の老人ホーム。そこに集うのは全盛期の映画、テレビ界を支えた俳優、作家、ミュージシャン、アーティストたち…。かつての大スター集団が自身の老いや仲間との別れと向き合いながら、人生をまっとうしようとする姿を、現在のテレビ界への皮肉も込めて描いた。

 石坂は倉本氏自身を投影した感のあるシナリオライター・菊村栄を演じた。「『やすらぎの郷』のような施設が実在したらいいな、とは思いましたが、菊村は入所するなりいろんなことに巻き込まれ、皆に引っ張り回されて、ちっともやすらげなかったです(笑)」。

 せりふも圧倒的に多い上に、ナレーションも担当していた。さらに、石坂についていえば、元妻である浅丘ルリ子との共演や、以前出演していた番組を思い出させるせりふなども話題になった。「ときどきドキッとするようなせりふもありましたが、役者としては演じるしかないですしね。マスコミを騒がせたネタを取り入れるなんて、倉本さんもけっこうミーハーなところがあるんだな、と思っていました」と、笑い飛ばす。

■野際陽子さんの“役者魂”「忘れられない」

 同世代の役者陣との共演は「それぞれ思い出はありますが、忘れられないのは野際陽子さんですね。この作品の撮影で最初にお目にかかったのは昨年10月。ジョギング中に出会うシーンを撮ったのですが、まだお元気でいらした。その後、体調を崩されて、それでもギリギリまで芝居したんですからね。野際さんとの長いシーンもありました。その時、野際さんはどういうお気持ちでいらしたのか、思い返すと胸が痛みます」。

 20分枠×130話分に相当するドラマをやり遂げたばかりだが、続編について話を振ってみると、「終わってやっとホッとしているところ。まだ考えられませんね」と、苦笑い。

 ところで、どんな最終回が待っているのか。最終・第26週で栄(石坂)は、アザミ(菊村栄がかつて心を惑わされた女優・安西直美の孫、演じるのは清野菜名)とともに、直美が津波で亡くなったいわきの海岸を訪れる。2人は温泉宿に一泊することになり、栄の理性はついに崩壊する? そんな栄にアザミから衝撃の告白が…。

 石坂は「最後までご覧ください」と笑顔で呼びかけていた。

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