市川実日子、自主映画コンペ審査で原点回想 映画は「人が集まって作品を作る喜び」

市川実日子、自主映画コンペ審査で原点回想 映画は「人が集まって作品を作る喜び」

自主制作映画コンペティションで審査員を務めた市川実日子 (C)ORICON NewS inc.

 女優・市川実日子が29日、都内で行われた自主制作映画コンペティションの第39回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)のPFFアワード2017表彰式に参加。最終審査員を務めた市川は「個性と想像力を大事にして、いろんな作品を作ってください」と新進気鋭の監督たちにエールを送った。

 総評で市川は自身の経験を語りだした。昨年公開された映画『シン・ゴジラ』で止まらない早口の役を怪演してみせるなど、今では屈指の演技派女優として知られるが、映画初主演は人気モデルとして活躍していた2000年に同アワードで賞を獲得した奥原浩志監督のPFFスカラシップ作品『タイムレスメロディ』だった。「今回の(入選した)17作品を見ているうちに、なんだか『タイムレスメロディ』の現場のことを思い出した。私は自分から映画に出たいと思って参加した人間ではないので、何をしたらいいか分からない。怖い、緊張するという、すごく固い気持ちで現場に行っていた」と回想。

 そんな思いを抱いていたが、撮影を通じて変わったという。「現場の撮影の方、照明部、録音部の方、監督という職人さんの集まりを目撃して、本当にかっこいいなと思った。クランクアップのときには固い気持ちだったものが、柔らかくて、暖かくて、熱い自分にとっての初めての気持ちを体験できた」と映画を通して得たものを告白。「そんな自分に残ったものは、人が集まって1つの作品を作ることの喜びでした」と今にも通じる思いを明かしていた。

 今回は審査員という立場で参加したため「審査員、映画ってなんだろうというところから考えていた」と話し、原点に立ち戻ったという。最後は「私は今まで仕事をしてきて、人の想像力はすごいなといつも感じます。個性と想像力を大事にして、いろんな作品を作ってください。楽しみにしています」と入選作の監督や出演者を激励した。

 今回の応募作品総数は548本で入選作は17本。最終審査員は市川のほか、撮影監督の渡部眞氏、映画監督の李相日氏、映画プロデューサーの永井拓郎氏、映画監督の横浜聡子氏が担当。グランプリには清原惟監督の『わたしたちの家』、準グランプリには松浦真一監督の『子どものおもちゃ』が選ばれた。

 このほか、審査員特別賞3作品、観客賞、映画ファン賞、ジェムストーン賞、エンタテイメント賞、ひかりTV賞の各受賞作品が発表された。

【受賞作品・受賞者一覧】
●グランプリ:『わたしたちの家』清原惟監督
●準グランプリ:『子どものおもちゃ』松浦真一監督
●審査員特別賞:『狐のバラッド』藤田千秋監督、『沈没家族』加納土監督、『同じ月は見えない』杉本大地監督
●観客賞:『あみこ』山中瑶子監督
●映画ファン賞(ぴあ映画生活賞):『赤色彗星倶楽部』武井佑吏監督
●ジェムストーン賞(日活賞):『赤色彗星倶楽部』武井佑吏監督
●エンタテイメント(ホリプロ賞):『春みたいだ』シガヤダイスケ監督
●ひかりTV賞:『あみこ』山中瑶子監督

関連記事(外部サイト)