“落選組”のFlowBack、飛躍の1年を振り返る「必要なのは才能よりも情熱」

“落選組”のFlowBack、飛躍の1年を振り返る「必要なのは才能よりも情熱」

2017年はシングル3枚、アルバムを1枚リリースし飛躍の一年となったFlowBack

 メンバー各々が楽曲制作、振りつけ、衣装スタイリング、グッズデザインなどを担当し、ボーイズグループ戦国時代と言われる昨今でも個性を放つ5人組ダンス&ボーカルグループ・FlowBack。オーディション落選のなかで出会ったメンバー同士で結成し、FlowBack=“逆流”という意味を掲げるグループ名のごとく、数々の壁を乗り越えて見事2016年にメジャーデビューを果たした5人。今回はそんな彼らの素顔に迫るインタビューを実施。飛躍の1年の振り返りや2018年の展望を語ってくれた。

■最初は揉めました(笑)でも…運命的な出会いだった!

――FlowBackはオーディションの落選を繰り返すなかで、メンバーの皆さんが意気投合しグループの結成に至ったということですが、具体的にはどのようなやりとりがあったのでしょうか?
【TATSUKI】 僕とMASAHARUがオーディション会場の外で話したのが最初のきっかけですね。ちょこちょこ話すようになって、そしたらスタッフさんが「君らと同じ年ぐらいの子がいるよ」と連れてきてくれたのがJUDAI。でも、結局そのオーディション自体がなくなっちゃって、「だったらもう自分たちでグループ作ろうよ」ってことでスタートしました。で、オーディションにいた人にいろいろ声を掛けて。REIJIとは2次審査で知り合いました。

【MASAHARU】 4人でまずFlowBackを作ったんです。でも、「何か足りないよね。もうひとり入れたいね」って感じになって。そしたらREIJIの友達づてにソロのシンガーでグループを組みたいと言ってる子がいると聞いたんです。それがMARKで「じゃあちょっと会ってみよう」という流れでFlowBackが5人になりました。

――初めて5人で会ったときの印象は覚えてますか?
【JUDAI】 まだMARKがFlowBackに加入すると決まってなかったときに、勝手にREIJIがFlowBackのグループLINEにMARKを入れたんですよ。で、TATSUKIが「なんでもう入れたんだよ!」みたいにやりとりしだして。MARKが超〜気まずそうだった(笑)。

【MARK】 グループLINEにいるからそのやりとり全部見えてるからね(笑)。「あ〜みんな僕のことで揉めてる」って(笑)。

【JUDAI】 しかも、そのやりとりがあった翌日に山手線に乗ってたんですけど、どこかで見たことのある人がいるんですよ。その人をよーく見みるとグループLINEにいるMARKで(笑)。「もしかして山手線乗ってます?」ってメッセージを送ったら「乗ってます」って返ってきたので2人で電車を降りたんです。そしたら…。

【MARK】  実はJUDAIは僕が昔通ってた高校の後輩だったっていう(笑)。JUDAIが僕の1学年下で何度か一緒に登下校したこともある間柄でした。グループLINEにいても全然気づきませんでしたね。で、そのまま2人でファミレスに行ってご飯をおごりました。一応先輩なんで(笑)。

――まさに運命的な再会(笑)! 今はメンバーとして同じ目標に向かって歩んでいますが、当時から意気投合されてたんでしょうか?
【TATSUKI】 意気投合はしてなかったですね。REIJIはLINEを返さないし(笑)、各々がこのグループに対してそこまで気持ちが追いついてなかったんです。でも、あるときMASAHARUがみんなをカラオケに集めて「俺はこのグループに人生賭けてるんだ! 生ぬるい気持ちでやってるならもうやめよう」と言って。しかも、その当時はMASAHARUがリーダーだったんですけど、「俺はリーダーに向いてない! 降りる!」とか言い出し始めて。

【MASAHARU】 俺めっちゃ身勝手な奴みたいじゃん(笑)! でも、練習するっていったら普通音楽スタジオとかじゃないですか。けどその頃はそのお金すらも払えない状況で。

【TATSUKI】 カラオケとかで練習してたよね。携帯の横にマイクを置いて僕らは壁を向きながら歌うってやり方で。そこを「無理してでもちゃんとやろうよ」と言ってくれたのもMASAHARUでした。


■才能なんて関係ない。必要なのは情熱でしょって伝えたい

――その後数々の困難を乗り越え、2016年にメジャーデビューを果たし、今年はシングルを計3枚、アルバムを1枚リリースしました。FlowBackにとって飛躍の1年だったかと思います。
【REIJI】 いざメジャーデビューするとなったときは正直実感が沸きませんでした。でも、少しずつですがパフォーマンスするステージも大きくなっていって、経験値も上げられたけれどその分失敗もした。本当に学びの1年だったなと思います。

――12月20日にリリースする新曲『BREAKOUT/雪色』はFlowBack初の両A面シングルです。
【MASAHARU】 『BREAKOUT』はB.LEAGUEの公式テーマソング。前作の『WE ARE!』でFlowBackに興味を持っていただき、そこからB.LEAGUEの公式テーマソングの話を頂戴したという経緯があるので、曲も振りつけもバスケの躍動感を意識した作品に仕上げています。

――『BREAKOUT』ではJUDAIさんが作詞に参加されてますが、ご自身の実体験は作品に生きてますか?
【JUDAI】 はい。詞を書く際はメンバーと普段何気なく話してることとか、SNSでツイートしている言葉を自分なりに意識しながら制作してます。なので、僕の書く詞は最もFlowBackの“素”に近い言葉なのかなと思います。

――歌詞でこだわった言葉は?
【JUDAI】 “ハナっからない才能”ですね。これは自分たちのことを指しているんですが、僕自身もともとラップなんてやってなかったし、FlowBackに入ってから歌やダンスを始めたメンバーもいます。グッズのデザインや衣装のスタイリングだってそうです。だから、僕は才能の有無なんてどうでもいいと思ってるし、今こうやって自分たちが表現していることがリアルでしょ?って。”必要なのは才能よりも情熱だ”ってことを伝えたいんです。

【TATSUKI】 ちょうど先日、4周年記念のアニバーサリーライブを終えたばかりなんですけど、そのときに「これからいろんな壁があると思うけど、みんなで乗り越えていこう!」ってMCをして、その後に『BREAKOUT』を披露したんです。今年はたくさん悩んで学んだ1年だったからこそ、その瞬間がちょうど吹っ切れたときでもあって。そうしたタイミングでこの曲をパフォーマンスしたことにすごく意味を感じたんです。

――『雪色』は『BREAKOUT』とは対照的な優しいバラード曲です。
【MARK】 今まではアグレッシブな曲が多かったんですが、個人的にはずっとバラードをやりたいなと思っていて。ダンサブルなナンバーだとわりとノリで歌いきれちゃう部分もあるんですが、バラードだとそうはいかない。息づかいひとつや、語尾の余韻の持たせ方に試行錯誤しました。今回こうしてバラードを歌うのもある種の挑戦なのかなと。僕はずっと歌だけをやってきた人間なので、昔から歌唱力が試されるような曲を歌える人に憧れていて。そんな僕の原点を思い出させてくれた曲。聴いてくれる人に歌詞の意味をいかに伝えられるか、その大切さを改めて学ぶことができました。 

【MASAHARU】 FlowBackに入る前からこういうバラードを聴き続けてきたので、自分たちの作品として発表できるというのがすごくうれしくて。この曲を機にこれからもこういうバラードも歌っていけるアーティストになりたいです。


■セルフ・プロデュースを進化させる2018年に

――最後に2018年の目標について聞かせてください。
【JUDAI】 2017年はメジャーデビュー後初めてのワンマンを行って、半年間で2倍の大きさの会場経験できました。2018年は実力よりも上のステージを目指して、武道館、ドーム、アリーナを目指して2倍頑張ります。個人的には、日本語ラップの熱量でUSA寄りの本格的ラップをもっと学んで行きたい。

【REIJI】 ダンス&ボーカルにさらに厚みを持たせたくて、ギターやピアノ、楽器に挑戦します。ほか、僕はグッズ担当なので、世代に合ったブランドともコラボしていきたい。アーティスト活動以外の場でFlowBackを知ってもらえたらと思います。

【MASAHARU】 オリジナル楽曲を作曲していきたい。感覚だけでやってきたので作曲を改めて勉強して、アーティストとして成長していきたいです。来年1年かけて作って、次のアルバムには自分達で作曲する楽曲を絶対に入れます!

【MARK】 衣裳のスタイリング担当なので、ファッション誌での連載やコラボをしたいですね。編集部の方にも直接お願いしたんですが、いつかan・anの表紙をやりたいです(笑)。

【TATSUKI】 2018年は第三者の意見も取り入れつつ、各々が担当している分野をより極めていけたらと思います。『BREAKOUT』では、360度お客さんから囲まれるステージでやる場合の“アリーナ―バージョン”の振付も用意しました。個人的にはライブの演出や構成にも興味があるので、その辺も学んでいきたいですね。

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