中村勘九郎・七之助、父・勘三郎さん亡き後、初めての「連獅子」に感慨

中村勘九郎・七之助、父・勘三郎さん亡き後、初めての「連獅子」に感慨

中村勘三郎さん亡き後、初めて踊る「連獅子」。親獅子(白)に中村勘九郎、仔獅子(赤)に中村七之助。2018年元日、Eテレ『すごいぞにっぽん!古典芸能・最新形』内で放送(C)NHK

 NHK・Eテレで来年の元日に放送される古典芸能バラエティー『すごいぞにっぽん!古典芸能・最新形』(後0:30〜2:00)で、歌舞伎俳優、中村勘九郎・中村七之助の兄弟共演による舞踊「連獅子」が披露される。お正月にふさわしい、華やかでおめでたい「連獅子」。父・中村勘三郎と3人で、何度も演じてきたが、その父が亡くなって以来、初めて踊ることになった。

 勘九郎は「この間、稽古場でね、久しぶりに生で音楽を聴いたんです、曲を。何だか変な感じがしました。今回初めての親獅子ですが、まさか彼(七之助)の親をやるとは思わなかったです」と言えば、七之助も「まさか仔獅子をやるとは思わなかったですね。もう踊れないだろうなと思ってたんです」と、2人で踊る「連獅子」に感慨もひとしお。

 収録は、熊本県山鹿市にある芝居小屋で、国指定重要文化財でもある「八千代座」で行ったのだが、七之助は「まず、八千代座でやらせていただけることがすごく楽しいです」。勘九郎も「今回の番組のために16分にした、短いバージョンです。この小屋(八千代座)の力を借りながら一生懸命つとめたいです」と気合を入れて臨んでいた。

 「連獅子」のほかにも、コンテンポラリーダンスと能のコラボレーションから、1500年前に大陸から伝わった「伎楽(ぎがく)」、進化する和楽器まで、多岐にわたって、日本の古典芸能を紹介する。

 コンテンポラリーダンスの分野で世界的に活躍する一方、日本人の体の動きを追求する中で、「能」の古典作品をモチーフにした舞踊を創作してきたダンサー・森山開次が登場。今回、能楽師・津村禮次郎との共演で謡曲「羽衣」を大胆にアレンジした舞台を披露する。フルートの音色と大鼓の響きの中、白と黒の天人が織りなす幻想的な世界観は、革新とも言うべき出来だ。

 「日本最古の芸能って何だろう?」という素朴な疑問から、1500年前に大陸から伝わったものの、その後歴史の中で失われてしまった「幻の芸能」伎楽を、わずかに残る手がかりから現代によみがえらせようという取り組みを紹介する。

 昔から変わっていないようで、実は、長い長い歴史の中で、豊かな表現を求めて進化を続けてきた和楽器。先人の情熱と工夫が生み出した衝撃の“進化形”和楽器が登場。二十五絃箏の演奏家・中井智弥をゲストに迎え、超絶技巧かつ情感あふれる箏曲メドレーを届ける。

 スタジオゲストとして、日本文学研究者で、国文学研究資料館長も務めるロバート・キャンベル氏、女優の草刈民代、タレントの篠原ともえ、ハリー杉山が出演する。

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